歴戦の名DFが悲嘆… “カテナチオ”の国イタリアから「守備の芸術はもはや失われた」

ユベントスとイタリア代表で奮闘してきたキエッリーニが、時代の流れを嘆く

 

 イタリアサッカーと言えば「かんぬきをかける」という意味の“カテナチオ”と呼ばれる伝統の堅守で知られている。だが、世界屈指の名門国は2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)出場権を失い、クラブレベルでも欧州内での競争力低下が近年懸念されている。

 

 そんななか、世界屈指のストッパーであるユベントスの元イタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニは、「守備の芸術はもはや失われた」と悲嘆に暮れている。イタリア誌「ウンディチ」が報じている。

 

 キエッリーニはユベントスとイタリア代表で、DFアンドレア・バルザーリ、DFレオナルド・ボヌッチ(現ACミラン)とともに、イタリア版「BBC」と呼ばれる鉄壁3バックを形成してきた猛者だが、時代の移り変わりを感じている。

 

「グアルディオラ・スタイルのサッカーが到来してからというもの、長きにわたってイタリアで我々が成功していたフットボールの質が変わってしまった。それは守備の芸術というものだよ」

 

 バルセロナで史上最強と呼ばれる強さを誇り、現在はマンチェスター・シティで今季リーグ戦無敗のチームを作り上げているジョゼップ・グアルディオラ監督の導入した攻撃サッカーで、堅守の文化は大きく揺らいだという。

 

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