歴戦の名DFが悲嘆… “カテナチオ”の国イタリアから「守備の芸術はもはや失われた」

「明確なジェネレーションギャップが存在」

 

「DFにも明確なジェネレーションギャップが存在する。それが今、起きていることだ。今のセリエAにやってくる若者たちは展開力、いかにパスすべきかを知っている。40メートル先にピンポイントパスを通すことはできる。だが、マンマークや1対1での対処については何一つ分かっちゃいないんだ」

 

 キエッリーニはこう嘆いている。手練手管を駆使して相手のエースを巧みに抑え込む守備面の技術、伝統を継続する精神性を今の若きセリエAディフェンダーは持ち合わせていないという。

 

 ロベルト・バッジョ、アレッサンドロ・デル・ピエロ、フランチェスコ・トッティという輝けるファンタジスタと、鉄壁のディフェンスこそがイタリアサッカーの華だった。だがカルチョの国は、今や二つの宝を失おうとしている。

 

【了】

 

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

 

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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