マンUなどが獲得を目指すドルトムントのフンメルス 「そのうち海外で」

熟考を続ける将来

 ドルトムントのDFマッツ・フンメルスは近い将来、ドイツ国外に移籍する希望を持っていることを明言した。独誌「キッカー」が報じている。
 チームの主将と首脳陣は、ここ数週間、来季以降のチーム構成などについて会談を続けているという。
 フンメルスは「自分の将来がどうなるのかまだ決めていない。自分は残留すると言いながら裏で移籍の準備を進める人間は好きではないからだ」と去就問題を熟考している。
 日本代表MF香川真司も所属するドルトムントは、前半戦に2部降格危機から脱出し、現在はリーグ10位につける。UEFAチャンピオンズリーグ出場圏 の4位レバークーゼンとの勝ち点差は12、EL圏内の6位アウクスブルクとの勝ち点差は5。欧州のカップ戦出場の可能性はまだ残しているが、この結末はフンメルスの決断を左右するものではないという。
「自分にとって何が大事か、何がしたいか。誰もが私がドルトムントをいかに好きか知っていると思うけれど、自分は強いチームでありたいし、チームとしてパワフルなアプローチを求めている。ヨーロッパリーグ(EL)に入るかどうかは、自分の考えに影響をもたらさない」
 昨年からマンチェスター・ユナイテッドのような欧州の名門が、このドイツ代表にオファーを出してきた。本人も、国外への移籍希望を持っていることを明らかにした。
「基本的に海外でプレーすることはフットボーラーの みならず、人間としての成長にも有益だと思う。だから、そのうち海外でプレーしたい」
 昨年のブラジルワールドカップのドイツ優勝の立役者となった実力者であり、チームの主将は今季限りでドルトムントから去ってしまうのか。そうなれば香川にもユルゲン・クロップ監督も痛恨の事態となりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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