アーセナルが、今夏の移籍市場でリバプールFWラヒーム・スターリング獲得に乗り出す可能性が急浮上している。地元紙「デイリー・ミラー」が報じた。 20歳のイングランド代表は、27日の欧州選手権予選リトアニア戦で代表初ゴールを決めて評価を高めている。一方で、リバプールとの契約延長交渉は進展を見せていない。 週給3万5000ポンド(630万円)での契約期間を2年残すスターリングに対し、リバプールは新たに2倍以上の9万ポンド(1600万円)の昇給をオファー。ブレンダン・ロジャース監督も契約延長を申し出ているが、スターリング側は契約延長にサインしな い方針だと言われている。 この若き至宝の契約問題のこじれによって、すでにレアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・シティが獲得に興味を示していると伝えられている。さらに、アーセナルも獲得準備を進めていると報じられた。 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、スターリングが10歳の時に獲得に動いた経緯がある。昨年12月にも「イングランドで偉大な選手の一人」と改めて評価していた。 アーセナルは、13年夏に当時リバプールのFWルイス・スアレス(現・バルセロナ)獲得に乗り出し、リバプールとの関係を悪化させた。それが、今回の交渉に影響する可能性もあるという。 FWテオ・ウォルコットの去就問題も抱えるアーセナル。ベンゲル監督 の10年越しの思い人であるスターリングの獲得は、来季の躍進に向けて重要な補強となるかもしれない。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images