「メッシやネイマールになれたのに…」 イタリアの悪童FWが“自滅した”キャリアを後悔

「セリエAの試合は退屈だよ」

 ローマ時代は伝説のバンディエラの弟分として可愛がられた。

「フランチェスコ・トッティとオレはストリートで遊んだものさ。駐車場の車の周りで1対1とかしたものさ。今は全てが組織的すぎて、きちんと計画されすぎている。みんなiPadやビデオゲームだろ。フットボールはこの職業において趣味ではまずいんだけど、情熱と喜びは必要さ」

 昨季限りで引退したトッティ氏との、トリゴリアの練習場での日々を懐かしんだ。

「イタリアは本当にどん底だね。チームはあるけど、タレントがいない。セリエAの試合は退屈だよ。公園でサッカーをしている人たちを見る方が楽しいね」

 かつて“世界最強リーグ”と呼ばれたセリエAだが、リーガ・エスパニョーラ、プレミアリーグ、ブンデスリーガに抜かれ、フランスのリーグアンにも脅かされるレベルになっている。カッサーノはイタリアサッカー界の現状に、失望を隠そうとしなかった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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