磐田の新旧レフティー、浦和戦で“同じ課題”を指摘 「終始不細工なゲームになった」

幸先良く先制するも引き分け、名波監督が語る押し込まれた「3つのポイント」とは…

 J1第26節のジュビロ磐田対浦和レッズが17日に行われ、1-1の引き分けに終わった。日本を代表する新旧レフティーである磐田の名波浩監督と元日本代表MF中村俊輔は、先制しながら完全に押し込まれて勝ち点2を“失った”試合を振り返り、同じような課題を口にした。

 磐田は前半21分に右サイド低い位置から中村が入れたFKをDF高橋祥平が合わせ、日本代表GK西川周作にセーブされたこぼれ球をウズベキスタン代表MFムサエフが押し込んで先制した。長身選手たちが重なり合うようにしてできた隙間に高橋が入り込んだプレーについて、中村は「真ん中に2枚重なるとたまにああなるので、(高橋)祥平がよく触ったし、その後にムサも止まらずに良く飛び込んだと思う」と、ゴール前で起こり得る混戦を見越したキックだったと話した。

 名波監督は「ゲームプランとしてはゼロの時間を長くして先制点を取る。そこから相手が出てくるところを利用しながらのショートカウンターか、相手を帰陣させるようなポゼッションをしたい」と試合前の目論見を話しただけに、完全に予定通りの展開だった。しかし、そこから磐田は浦和に残り時間のほとんどを押し込まれてしまう。指揮官は「3つのポイントがある」と課題を口にした。

「1つは、ゴールに直結するボールが浦和は多かったんですけど、前線のコース限定とアプローチが甘かった。2つ目は、ウイングバックと3バックの間を突く突破に対する締めが甘い。3つ目は(最終ラインを)3メートル上げる意識が希薄。この3点がケアできていれば、もう少し攻撃の時間が増えた。(浦和は)サイドチェンジのダイナミックなロングボールより、ゴールに直結するボールが多く、怖がって後ろに下がる残念なゲームだった」

 そして名波監督は「終始、不細工なゲームになった」とチームを手厳しく評価した。

 

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