11戦未勝利の鬼門へ「臆病な試合だけはしない」 進化測る浦和指揮官…敵地鹿島戦は「正直楽しみ」

浦和の曺貴裁監督【写真: 轡田哲朗】
浦和の曺貴裁監督【写真: 轡田哲朗】

浦和の曺貴裁監督が鹿島戦に向けて会見

 浦和レッズの曺貴裁監督は、9月4日のトレーニング後に定例会見を実施。2日後に控える鹿島アントラーズとのアウェーゲームに向け「まだまだ伸ばさなければいけないものがある中での鹿島戦なので、正直楽しみ」と話した。

【注目】“オーストラリアの国民食”が新たな名物に? FC東京と豪州企業の挑戦とは

 浦和はリーグ開幕3連敗でスタートしたが、天皇杯2回戦の山梨学院大学戦でシーズン公式戦初勝利を挙げると、リーグ第4節の横浜F・マリノス戦と第5節のアビスパ福岡戦を連勝した。J1リーグ戦に限れば5試合で11得点を挙げる得点力がある一方で、5試合全てで複数失点を喫し、計15失点はリーグワーストタイになっている。得点も失点も非常に多いのが現状であり、連勝したリーグ2試合の共通点は後半に逆転勝利を収めていることだ。

 曺監督はチームの現状について「今の失点数を良いとは思っていません。ただ、新しい監督が来て、それが単なるエラーではなく、今起きている現象であることも現実として捉えなければいけないと思っています。修正する必要があるものは修正して臨みたいです」と話す。その一方で「僕が今すごく良いと思っているのは、11点取ったことで選手が満足していないというか、『もっと取れたよね』という気持ちになっているはずだということです。その前向きなトライの火は、絶対に消してはいけません」ともコメントした。

 浦和は鹿島との対戦で直近3連敗中なうえに、11戦連続で勝利がない。これについて「そうなんですか?」と驚いた曺監督だが、「近年、ここ10年ほどを見ると、鹿島さんは優勝するまでに2位や3位になった回数が、おそらく浦和レッズよりかなり多い。そのように上位を重ねた中での優勝でした。浦和レッズは、この10年で3位以内に入ったのは1回くらいですか? 4位が最高ですか。そこを勝ち取るためにも、安定して戦わなければいけないという話は、シーズン前にしたと思います」と話す。

 そして「鹿島さんは昨年だけでなく、ここ数年のリーグを引っ張ってきたチームです。それくらい伝統と実績のあるチームへ向かうに当たり、当然、相手より強い気持ちを持って臨まなければいけません。戦略的にも、選手起用ややり方の面でもベストなものを出さなければ、勝てる相手ではないと思います」としつつも、「まだまだ伸ばさなければいけないものがある中での鹿島戦なので、正直楽しみです。そういう相手と戦うことで、自分たちの良さをどれだけ出し、相手にどれだけ脅威を与えられるかを測る、すごく良いタイミングの試合だと思います」と、ゲームを見据えた。

 曺監督はこうした直接対決の成績に驚きは示しつつも「それくらい鹿島さんと浦和は、Jリーグ初年度からしのぎを削り合ってきたというか、むしろ浦和がなかなか勝てなかった相手の最たるものなのではないか、という認識を今持ちました。良い意味で、自分たちが向かっていく相手です。チャレンジャーという言葉が正しいかどうかは分かりませんが、今の順位や最近の成績を考えれば、そういう立場であることは否めないと思います。臆病な試合だけはせずに、戦っていきたいです」と、会見を締めくくっていた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング