上田綺世はリール移籍で「絶対に成功する」 待望の5大リーグ挑戦…代表OBが分析する「3つの好相性」

【専門家の目|太田宏介】上田綺世のリール移籍に持論
日本代表FW上田綺世は現地時間8月31日、フランス1部リールへの完全移籍が発表された。5大リーグ挑戦となるストライカーについて、元日本代表の太田宏介氏がその移籍の価値と、新天地での活躍の勝算について熱く語った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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フェイエノールト最後の試合で3試合連続ゴールを決めた上田は、まさに「最高の置きお土産」を残してチームを去る形となり、「文句なしの活躍。昨シーズンあれだけ点を取って、彼がチームの中心としてパスが集まるチームになれば、確実に得点を取れることを完全に証明しましたよね」と手放しで称賛する。
加入当初、アルネ・スロット体制下ではパスもなかなか供給されず不遇の時も過ごしたが、ファン・ペルシーやファン・ブロンクホルストといったオランダのレジェンドたちの下で覚醒。エースとしての地位を確立した。
リールへの移籍が決まったなか、太田氏が最も強調するのが、新天地における戦術的なフィット感だ。チームには上田の持ち味である動き出しやフィニッシュを最大限に引き出すピースが揃っているという。
第一に挙げたのが、質の高いパサーの存在だ。「トップ下に入るアイスランド代表のハラルドソンがすごく良い。ど真ん中で構える上田選手の裏への抜け出しを絶対に見逃さない」と分析する。
第二に、右サイドバックのチアゴ・サントスの存在を指摘。「超攻撃的なサイドバックで、高い位置の深くをえぐって右足でクロスを何本も上げてくる。上田選手にとって絶好の供給源になる」と、ホットラインになるのではと注目している。
そして第三に、39歳の元フランス代表FWオリヴィエ・ジルーの存在とチームの戦術構造だ。「ジルーのように中央でどんと構えるフォワードがしっかりと点を取れるチーム。周りが状況を作ってストライカーに仕事をさせる役割分担が非常にわかりやすい。上田選手のスタイルに完璧にはまる」と太田氏は太鼓判を押す。
リールには実力者が揃い、指揮官もダヴィデ・アンチェロッティが務めるなど環境は申し分ない。そして何より、最高峰の舞台であるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に出場できることが大きな魅力だ。
かねてより上田の5大リーグ挑戦を熱望していた太田氏は「リーグ・アンの中でも、得点王争いに絡めるくらい良いチームに行ったと思いますし、絶対に成功する。何よりCLに出られるのが本当に大きい。ついに5大リーグへの挑戦。めちゃくちゃ期待したいですよね」と、今回の移籍に胸を躍らせる。
オランダの地でストライカーとしての能力を完全に開花させた上田綺世。フランスの強豪リールで、その得点力が世界に轟く日はすぐそこまで来ている。

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。






















