ドンナルンマら新星輩出のミランが若き芸術家育成へ 本社ギャラリー開設がイタリアで話題

アートの国としても知られるイタリア

「肉体を補充しようとする自覚。オロデはエロティックな断片を再構築する思考を追求しているアーティストである。宇宙的かつ、誘惑の物語を組み合わせる詩的な作家だ。一人の呪術師が、肉体を語ることにより、魂を救済する。欲望の炎と、恋の熱の不安定なバランス。断片的な爆発のリアリティー、知覚と試みを伴う、最高のユートピアの冒険」

 1974年、南イタリアのプーリア州ターラントで生まれた、このアーティストをイタリア屈指の建築家は絶賛していた。デ・オロは2014年、ミラノ・トリエンナーレ・デザイン・ミュージアムで3つの作品を出品し、イベントの主役となった。

 イタリアは優れた建築、プロダクトデザインのみならず、アートの国としても知られている。若き芸術家を育成するサロンを本社施設に設けたミランはサッカー選手のみならず、アーティスト育成にも本腰を入れようとしている。

 カーサ・ミランの展覧会責任者マルコ・アマート氏は、名門クラブのアート界における取り組みについてもこう説明する。

アーティストのデ・オロ氏(右)と握手する元イタリア代表のバレージ氏(右)

 

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