代表OBも驚愕「言葉が出ない」 王者バイエルン相手に無双…圧巻プレーに「次元が違ってきた」

マインツの佐野海舟【写真:菅原敬太】
マインツの佐野海舟【写真:菅原敬太】

【専門家の目|太田宏介】佐野海舟はバイエルン戦で3得点に関与

 ドイツ・ブンデスリーガのマインツは現地時間4月25日、リーグ第31節でバイエルン・ミュンヘンと対戦し、3-4で敗れた。日本代表MF佐野海舟はスタメン出場し、先制ゴールをアシストするなど3ゴールに関与したなか、元日本代表DF太田宏介氏が注目している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

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「さらに進化を遂げている。佐野海舟選手が凝縮された試合」

 佐野は絶対的王者を相手に驚愕のプレーを披露した。定位置のボランチでスタメン出場すると前半15分、コーナーキックが右サイドにこぼれたところに反応。ダイレクトで中央に折り返すと、MFドミニク・コールがダイレクトで決め、マインツが先制に成功した。

「まず非常に体のキレが凄くて、すごい体が動いているなと。フィジカル的にものすごく今いい状態なんだろうなっていうのがわかりますね。アシストシーンでも、アウトサイドのタッチからの反転とか、強いだけじゃなくてしなやかな身のこなしができているので、ああいうなかなか普通の選手がしないようなタッチから、しかもクロスもなんとなく上げてるんじゃなくて、意図あるボールだったと思います。見えているからこそあのボールだと思うんで。これだけ得点に関わったり、その回数が増えてきた今、すべてのプレーがうまくいくというか、そういう状態に入っていると思う。とにかく圧巻すぎてびびりましたね」

 アシストをした佐野は前半29分、自陣で佐野がボールを奪い、相手DFをかわしてラストパス。ボール奪取からMFナディーム・アミリに届けると、最後はMFパウル・ネーベルが押し込んで2点リードとした。さらに前半アディショナルタイムには、佐野の浮き玉パスからアミリがシュートを放ち、クロスバーに当たり弾かれたボールをMFジェラルド・ベッカーが押し込み、マインツが3点リードで折り返した。

 その他にも随所でボール奪取など圧巻プレーを見せた佐野。「能力で言ったらズバ抜けていましたよね。結構守備の部分で評価される、クローズアップされることが多かったじゃないですか。でもここ最近は、そこから前に持っていける力みたいなところが、やっぱり他の選手と違う。そして特にこの数か月間のパフォーマンスは圧巻ですし、バイエルン相手にあれだけのプレーを見せて、何より得点に関わる回数が格段と上がっているので、今ブンデスの中でもトップクラスなのは間違いないですよね。メンバー変えているとはいえ、バイエルン相手ですからね。いい意味で言葉が出ないです。今無双してますし、ちょっと次元が違ってきましたね」

 佐野は昨季マインツに加入。リーグ戦で全試合スタメン出場しチームの躍進に貢献した。それでもリーグ戦では得点を奪えず、常に守備の部分にはフォーカスされていた。しかし今季、4節のアウクスブルク戦で初ゴールを決めると、以前よりもゴール前に顔を出す回数が増え、アシストも記録。公式戦で2ゴール5アシストと、徐々に数字もついてきている。

 代表でもボランチのスタメンとして期待が寄せられるなか、「本当にワールドカップに向けて今ものすごいパフォーマンスを見せている。代表ではポジション争いは熾烈ですけど、もはや1番手で当確かなと。すごいとしか言えないし、例える選手がなかなかいないですね」と、太田氏は最後まで驚愕していた。25歳のダイナモがW杯でどれだけのプレーを見せるのか、注目が集まる。

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太田宏介

太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。

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