特別シーズンは「GKにスポット当たる」 28年ぶりPK戦…圧巻2セーブで200万円「楽しむ気持ちでできた」

神戸GK前川黛也がPK戦で2本セーブし勝利
明治安田J1百年構想リーグは2月6日、地域リーグラウンド第1節が3試合行われ、ヴィッセル神戸はアウェーで京都サンガF.C.と対戦した。1-1の同点でPK戦までもつれ込んだ一戦は、神戸GK前川黛也が2本をセーブ。チームに勝ち点2をもたらした。
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チームに“勝ち点2”を呼び込む完璧な仕事ぶりだった。今季からミヒャエル・スキッベ監督を新たに招聘した神戸は、京都とのアウェー戦に臨んだ。試合は序盤から互いにチャンスを作る展開となり、前半37分にFW大迫勇也がFW武藤嘉紀へスルーパス。武藤は持ち出して右足で鋭いシュートをゴール右に突き刺した。
しかし後半は京都に押し込まれ、同8分にFWマルコ・トゥーリオに決められて同点に。その後は互いに決定機を作れず、百年構想リーグ特有のルールにより、決着はPK戦へ。Jリーグ公式戦では28年ぶりの実施となった。
神戸は1人目の武藤が成功。対する京都の1人目はエースのエリアスだった。助走を取ってフェイントを交えたキックを放つも、前川は動じず左へ飛んでセーブ。さらに3人目、DF須貝英大のシュートもコースを完璧に読み切った。神戸は4人全員が成功し、PK戦を制した。
「蹴らせたい方向だったり、僕自身が駆け引きをしながらできたのかなと思います」。前川は2本のセーブについて、相手に惑わされることなく、自分のイメージ通りに対応できたと振り返った。
試合中も前後半にそれぞれピンチの場面で好セーブを見せた。「やはりキーパーは止めてナンボだと思うので、そこで決定的なところを止められたのは良かったです」と語り、「PKで勝つことで、勝ち点1を勝ち点2にできた。チームに貢献できたのかなと思います」と勝利の重みを噛み締めた。
90分でドローの場合、PKで決着をつける特別リーグならではのルールだが、「PKは蹴る側が決めて当たり前という心理。僕らは入れられて当たり前くらいの気持ちなので」とGKならではの心境を吐露。「しっかり練習もしていましたし、止めてヒーローになる、という軽い気持ちではないですけど、楽しむ気持ちで臨めたと思います」と明かした。
試合ごとの勝ち点1につき200万円が設定されている百年構想リーグ。PK勝利は勝ち点2、敗戦でも勝ち点1が与えられる。前川の2本のセーブは、チームに200万円をもたらした計算となる。なお、この日行われたJ1の3試合でPK戦までもつれたのはこのカードのみだったが、シーズンが進み、順位争いが激化すれば、PK戦が増える可能性もある。
前川は「このハーフシーズンは、キーパーにすごくスポットが当たるリーグになると思います。これからも謙虚に、PKの準備も欠かさずやっていきたい」と語り、準備の重要性を強調した。
「感覚がないと、相手の空気感も掴めないですし、僕自身の飛ぶタイミングも、やっておくのとやっておかないのとでは全然違う。やっぱり練習は大事だなと思います」
最後には、「プロサッカー選手である以上、日本代表は目指しますし、ワールドカップのメンバーに入りたいという思いもあります。ただ、僕にとって一番大事なのはチームの結果。まずは目の前の試合に全力で、チームに貢献していきたい」と語り、6月に本大会を控える代表への思いも口にした。
2024年6月シリーズのアジア2次予選を最後に代表からは遠ざかっているが、GKにより注目が集まる今季だけに“滑り込み”の可能性も十分にある。前川黛也の今季のパフォーマンスから目が離せない。




















