森脇が延長後半に劇的決勝弾! 浦和が済州との120分の死闘制し、2戦合計3-2でACL8強進出

高木のクロスから“伏兵”森脇が決勝ゴール

 後半に入っても浦和は駒井の右サイドからのカットインや、李と興梠のコンビでチャンスを作ったが、ゴールは生まれずに試合は進んでいく。次第に済州にペースを握られる時間帯も生まれたが、浦和守備陣の集中力は高く、アウェーゴールを許すことなく終盤戦へ。浦和はMF青木拓矢を入れて柏木を一列上げ、FW高木俊幸が足をつった駒井に代わって投入され、決勝ゴールを奪いにいった。

 同36分、済州はDFチョ・ヨンヒョンが2枚目のイエローカードを受けて退場処分に。浦和は数的優位に立った。しかし、両チームに90分で決着をつけるゴールは生まれずにタイムアップの笛が鳴り響く。2戦ともホームチームが2-0で勝利したゲームは決着がつかず、延長戦に突入した。

 延長に入ると、10人の済州はゴール前にブロックを作ってPK戦も辞さない構えを見せた。浦和は関根に代えてFWズラタンを投入してゴール前への圧力を強めるが、なかなかゴール前に入り込めないジリジリとした展開になった。

 PK戦突入の空気も漂い始めた延長後半9分、左サイドで高木がボールを持つとシュート気味のクロスを供給。ファーサイドに待ち受けていたのは、ズラタンの投入で右サイドにポジションを上げていたDF森脇良太。インサイドで丁寧に押し込んでついに済州ゴールをこじ開けた。この一撃が決勝ゴールになり、浦和は第1戦の劣勢から逆転でのベスト8進出。昨季は涙を呑んだ16強の舞台を突破し、2007年以来のアジア制覇へまた一歩前進した。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド