インテル番記者、長友の放出は既定路線と語るも… 「ロッカールームをまとめる男」の人気指摘

心境ツイートはインテル離脱のサイン?

 長友はナポリ戦での失態後、日本語で心境をツイッターで表現した。

「イタリアでは良ければ神様かのように賞賛され、悪ければ犯罪者かのように批判、罵倒される。そこに人としてのモラル、リスペクトはない」

 このコメントは話題になり、一定の理解を示す地元メディアもあれば、チームが黒星続きの状況での心境ツイートに疑問を呈する声も上がった。サポーターからはさらなる怒りで炎上となったが、デッラ・ヴィーテ記者は長友の心境告白に理解を示す一方で、愛情深いインテルからの離脱のサインと感じている。

「彼には心境を吐露し、打ち明ける権利は十分ある。サポーターも選手もお互いに批判する権利を持っていると思う。だが、常に一定のラインは存在しなければいけない。大げさにならないようにバランス保つことは必要だ。傷つけあうことはなしにしなければいけない。長友は長い年月、イタリアでプレーしている。新監督が来ること、不安定なクラブ状況に、神経質になっているかもしれない。確かに彼の発言は、少し重たかったかもしれない。このことは、環境を変えたいというサインを感じさせる」

 インテル番記者はこう語った。長友の心境の吐露には理解を示す一方で、今回の騒動ではサポーターとの関係を傷つけるものになったという。そして、一連の流れにはインテルの流動的な監督人事、自身の去就問題も影響していると分析する。

 レバークーゼンなどのブンデスリーガを長友の来季の移籍先に指摘するデッラ・ヴィーテ記者は、2011年にチェゼーナからインテルにやって来た日本人サイドバックの移籍の空気を感じている。

【了】

倉石千種●文 text by Chigusa Kuraishi

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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