ブラジル記者が絶賛した“日本の2選手” 攻勢一転…1点を返され「混乱してしまった」

「グローボ」のブルーノ記者「素晴らしいパーティー。おめでとうと言いたいね」
日本代表は10月13日に行われたキリンチャレンジカップでブラジル代表に3-2の逆転勝利を収めた。日本がブラジルに勝利したのは史上初のこと。今回のアジア遠征にはブラジルから40人以上のメディアがチームに帯同して取材したが、そのなかの一人である「グローボ」のブルーノ記者に日本戦の印象を聞いた。
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試合の感想について、「ブラジルにとっては良い試合ではなかった。後半は前半よりも悪かったが、前半のブラジルのパフォーマンスはよかったと思う。ただ、2-0になっていたが前半は日本も決して悪くなかった。ブラジルが2-0にふさわしい試合だったとは思わない。彼らは2回あったチャンスを2回とも生かせたに過ぎない。そして後半、日本に1点を返されてからブラジルは混乱してしまった。守備が良くなかったね」と振り返った。
うまくいかなくなった要因には、カルロ・アンチェロッティ監督が多くの選手を試していたことを挙げた。「韓国戦からブラジルは多くの選手を入れ替えた。スタートで8人が違う選手だった。それが多すぎたのかは僕にはわからないけれどね。ただ、これは決して新しいことじゃない。前回のW杯からブラジルは良い試合を安定してできていない。良いときもあれば悪いときもある。その原因を僕たちは見つけ出さないといけない。W杯まで、あと4試合しか残されていないからね」と、語った。
ハーフタイムまでに2-0とリードしていた試合で、逆転負けを喫したのは史上初の出来事だという。「記録がわからないけれど、サッカーでは起こりえることだよ。僕たちにとっては悲しいことであり、良いことではないけれどね。でも、それもサッカーだ」と逆転負けについて語った。
日本については、「非常に良いチーム」という印象を持っているという。「彼らがいいプレーをしたのは、きょうの試合だけではない。前回のW杯ではスペインも、ドイツも破っている。とても良いチームだというのはわかるし、W杯予選を楽々突破できたことも頷ける。世界中にある非常に強いチームの一つで、とても良い選手がそろっている。タフな試合になることはわかっていたけれど、実際にきょうは日本の方が良いプレーをしていたし、勝利に値したよ。ホームゲームだったし、満員の観衆がいて、素晴らしいパーティーのようだった。おめでとうと言いたいね」と、続けた。
そして印象に残った選手には、決勝点を挙げたストライカーと10番を挙げた。「上田(綺世)と堂安(律)だね。上田はエクセレントだ。あと久保もいいね。きょうはちょっと怪我をしていたみたいだけれど素晴らしい選手だ。上田はエールディビジの得点王で8試合で8ゴールだろ? その得点力をきょうも見せていた。あとGKの鈴木彩艶も良い選手だし、本当に良い選手がそろっている良いチームだと思うよ」と、日本には多くのタレントがいると語った。
過去のW杯で日本は一度もベスト8進出を果たせていないが、「次のW杯は十分にチャンスがあると思うよ。過去2回のW杯も、あと一歩だったじゃないか。前々回はベルギーと最後の最後まで死闘を繰り広げたし、前回はクロアチアにPK負けだった。十分にチャンスがあると思うし、来年またW杯で日本が見られるのは楽しみだよ」と、森保ジャパンがW杯本大会でも新たな歴史を作る可能性があるとした。
(河合 拓 / Taku Kawai)




















