“52万人”小国が史上初のW杯出場決定 予選わずか1敗…FIFA会長も祝福「歴史的瞬間だ」

W杯初出場を決めたカーボベルデ【写真:AP/アフロ】
W杯初出場を決めたカーボベルデ【写真:AP/アフロ】

アフリカのカーボベルデのW杯初出場が決定

 アフリカ西岸の島国カーボベルデが、2026年に開催される北中米ワールドカップ(W杯)への初出場を決めた。10月13日に行われたアフリカ予選グループDの第10節でカーボベルデ代表はエスワティニ代表と対戦して3-0で勝利。強豪のカメルーンを抑えてグループDの首位となり、エジプト、モロッコ、チュニジア、アルジェリア、ガーナとともにW杯出場を決めている。海外メディア「Bein Sports」が報じた。

【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!

 カーボベルデとエスワティニの試合は、前半をスコアレスで折り返した後半に入って動く。ホームのカーボベルデは後半3分にFWダイロン・リブラメントが先制点を挙げると、同9分にはMFウィリー・セメドが追加点を記録する。さらに終了間際には途中出場したベテランのDFストピラがダメ押しの3点目を決め、スタジアムは歓喜に包まれた。

 この勝利によってカーボベルデはアフリカ予選グループDの10試合を7勝2分1敗という見事な成績で終えて首位となり、W杯の自動出場枠を獲得した。人口約52万人の同国は2018年ロシア大会に出場したアイスランドに次ぐ史上2番目に人口の少ないW杯出場国になり、「Bein Sports」は、「この歴史的な偉業は単なるスポーツとしての成功以上の意味を持つ。カーボベルデのサッカーに対する長年の取り組み、投資、育成の集大成だ。W杯の出場国が48チームに拡大されたことで、新たな扉が開かれ、カーボベルデは規律、計画、野心をもってこの機会を生かした」と、偉業を称えている。

 試合後にはFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長もSNSを通じて「カーボベルデにとって歴史的瞬間だ。W杯予選を通過し、カナダ、メキシコ、アメリカへの切符を得た。あなたたちの国旗は来年の過去最大となるW杯でひるがえ、国歌が流れることになる。この瞬間を味わってください」とメッセージを送って称賛した。

 近年、着実に力を付けてきているカーボベルデだが本大会での戦いぶりにも大いに注目が集まる。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング