韓国がアジア4位転落の危機 10月シリーズ2戦目が鍵…W杯ポット2は「危険な状態」

豪州、エクアドルがポイント加算で猛追 パラグアイ戦未勝利なら致命傷の可能性
サッカー韓国代表が、FIFAランキングでアジア4位に転落する危機に瀕している。10月10日に行われた国際親善試合でブラジル代表に0-5と大敗したことが響き、ワールドカップ(W杯)の組み合わせを左右する重要なポジションが揺らいでいる。韓国メディア「スターニュース」は「W杯本大会の組分け抽選で活用される『ポット2』の確保さえも危険な状態だ」と、その苦境を報じている。
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韓国はFIFAランキング23位だが、10日のブラジル戦(同6位)での大敗により、FIFAランキングポイントを3.44点喪失。最新のポイントは1589.75点まで減少した。ランキングポイントは対戦相手との実力差や試合の重要度によって変動するが、格上相手とはいえ敗戦によるダメージは避けられず、引き分けでも得られたはずの貴重なポイントを逃す結果となった。
一方で、韓国を追うライバルは着実にポイントを積み上げている。アジア3位の座を争うオーストラリア(同25位)は、同日に行われたカナダ(同26位)とのアウェーゲームで1-0の勝利を収め、4.76点を獲得。この結果、9月時点では9.7点あった韓国とのポイント差は、わずか1.5点まで一気に縮まった。韓国の足踏みを尻目に、オーストラリアがすぐ背後に迫っている。
韓国は14日にFIFAランキング37位のパラグアイと、オーストラリアは翌15日に同16位のアメリカと対戦する。韓国がアジア3位の座を死守するためには、パラグアイに勝利したうえでオーストラリアが引き分け以下に終わるか、あるいは韓国が引き分けでオーストラリアが敗れるといった厳しい条件が求められる。ライバルが格上と対戦するとはいえ、予断を許さない状況が続く。
さらに、韓国の危機はアジア内の順位だけにとどまらない。W杯のポット分けを争うエクアドル(同24位)も、アメリカとのアウェー戦を引き分けで終えて0.78点を加算。これにより、韓国とエクアドルのポイント差はわずか0.93点となり、ポット2の座を巡る争いはさらに激化している。韓国はアジアと南米のライバルから同時に猛追を受ける格好となった。
W杯本大会では、出場48か国をFIFAランキングに基づいて4つのポットに分け、各ポットから1チームずつが同じグループに入る。ポット2を確保すれば、ポット1の強豪国との対戦は避けられないものの、ポット3と4の比較的格下のチームと組むことができ、決勝トーナメント進出の可能性が高まる。ポット3に転落すれば、ポット1と2の強豪2チームと同組になる可能性があり、極めて厳しい戦いを強いられる。
韓国、エクアドル、オーストラリアの3チームによるポット2の最後の枠を巡る争いは、まさに熾烈を極めている。
次戦の結果次第では、韓国がパラグアイに勝利したとしても、オーストラリアとエクアドルの結果によってはアジア4位への転落とW杯ポット3降格という最悪のシナリオも現実味を帯びる。メディアは「もしFIFAランキング37位のパラグアイに勝てなければ、致命傷になりかねない」と指摘しており、韓国代表は崖っぷちの状況で重要な一戦に臨むことになる。
(FOOTBALL ZONE編集部)












