好機を逃した浦和…助っ人が吐露「何かが必要」 もどかしい現状「僕は監督じゃないので」

浦和のサミュエル・グスタフソン【写真:徳原隆元】
浦和のサミュエル・グスタフソン【写真:徳原隆元】

グスタフソン、タイトル獲得へ「やはり何か、もう少し、何かが必要です」

 浦和レッズは9月13日のJ1第29節でガンバ大阪とのアウェーゲームに0-1で敗れた。優勝争いの崖っぷちで迎えたゲームでの敗戦に、MFサミュエル・グスタフソンは「やはり何か、もう少し、何かが必要です」と、もどかしい思いを口にした。

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 浦和は9月3日と7日のルヴァンカップ準々決勝で川崎フロンターレに2戦合計3-4で敗れて姿を消した。天皇杯もすでに敗退していただけに、このG大阪戦を含めラスト10試合のリーグ戦に全てを懸ける状況にあった。前節終了時に首位の京都サンガF.C.とは勝ち点7差だったが、12日のゲームで上位勢が軒並み引き分けに終わり、差を詰めるチャンスで迎えたゲームだった。

 そうしたゲームだったが、ボール保持率は互角だったものの、浦和は決定機と呼べるような場面をほとんど作れなかった。ハイプレスもハマらない場面が多く、特に前半は左サイドから前進を許す場面も目立った。相手のビルドアップを追い返すような場面は作っていたが、ボールを奪うほどの強烈さはなく、何か煮え切らないまま試合が進んだ。そしてラスト5分で相手MF安部柊斗に強烈ミドルを打たれ失点。新加入のFWイサーク・キーセ・テリンも投入されたピッチだったが、無得点のまま試合を終えた。

 川崎との2試合をコンディション不良で欠場したグスタフソンはスタメンに復帰して、変わらずゲームメーク能力の高さを見せた。しかし、試合後にはもどかしい思いを口にした。

「本来、もっともっと自分たちへ期待をしてもいいと思います。このような試合はタイトルのために戦っているんです。何かもう少し、コンセプトなのか、メソッドなのか。試合中にタイトルを懸けてるんだっていうものを見せて、イニシアチブを掴んでいく必要があります。もちろんPKだったとか、相手のゴールを阻止できたとかそういう話もあるんですけど、もっと全体像を見て、もっともっと自分たちに対する何かを期待しなきゃいけない部分はもっとあったと思います」

 そうした部分はプレスに関しても共通した部分があった。グスタフソンは「数的優位を作られたり、同数を作られたり、そうするとどんどん後ろ気味になってしまいますね。そうするとボールを奪うための強度がまた落ちてしまいます。なので、全体で見てもう一度そこの部分、もっと我々がアグレッシブに行くために形を構築しなきゃいけません」と話す。

 MF金子拓郎もまた「勇気を持ってプレスをかけていかないと、絶対ボールは取れない」として、「やられる感じもなかったですけど、ボールを取るプレスにはなっていなかったかなと。特に前半はブロックを組んで耐える時間が多かったので、そこはみんなで我慢しようと話していましたけど、ボールをもっと高い位置で取ってショートカウンターを狙うなら、よりアグレッシブに、勇気を持って前から行く回数を増やしても良かったかなと思います」と、ボールを奪う守備が実現できていない点について話していた。

 グスタフソンは「僕は監督じゃないので、アイデアや考えっていうのはそこまで押しつけるつもりもないですけれども。もちろん、(試合前時点で)10試合残っていてタイトルに向かっていってる場合は、やはり何か、もう少し、何かが必要です」と、無念さを表現していた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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