“前面2段構成”の斬新ユニ「珍しい」 専門家が絶賛…日本で「あっても良いのでは」

オビエドのユニフォームに注目(写真はイメージです)【写真:ロイター】
オビエドのユニフォームに注目(写真はイメージです)【写真:ロイター】

レアル・オビエドの新ユニ、伝統のロイヤルブルーに「栄光のゴールド」

 スペイン1部リーグに25年ぶりの復帰を果たしたレアル・オビエドが、クラブ創立100周年を記念する2025-26シーズンのホームユニフォームを発表した。サッカーユニフォーム研究家の「ともさん」が着目したのは、“前面2段構成”のスポンサー配置だ。

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 ユニフォームは、クラブ伝統のロイヤルブルーを基調に「歴史」を、ゴールドであしらわれたエンブレムやスポンサーロゴで「栄光」を表現したデザインとなっている。

 ともさんが特に注目したのは、シャツ前面に掲出された2種類のスポンサー配置。「メインは胸部分に水平方向に入る『DIGI』という通信会社。もう1つは右脇付近に垂直方向で入る『オビエド市議会』のロゴ」と語り、前面に異なる配置軸でスポンサーを掲出する構成に目を向ける。

「ラ・リーガでは、シャツ前面では『胸の中央で水平方向』と『前身頃の片側に垂直方向』で2つ掲出することが許されている」と説明。対して、「セリエAでは、かつてナポリが胸スポンサーを水平方向で2つ並べていたケースは見受けられたが、『垂直方向』での掲出例は珍しい」と語り、リーグごとのレギュレーションの違いにも触れている。

 デザインや意匠に加え、スポンサー掲出の“見せ方”がクラブの姿勢や背景を映す要素になっている。ともさんは「Jリーグでも、スポンサー配置や数に関しては柔軟性を持たせて、各クラブの予算に合わせた選択肢があっても良いのではないかと思っている」と提言した。

 創立100周年、1部昇格、そしてクラブの再出発を飾る記念ユニフォームは、伝統・革新・地域性・経済性といった様々な要素が交錯する一着となった。ユニフォームは単なる装いではなく、クラブの思想や時代性を映し出す象徴的な存在として進化を続けている。

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