唯一無二の得点感覚で「思い出す」 監督が絶賛…元J助っ人彷彿の”理不尽さ”「同じような存在になって」

浦和FW小森飛絢が2ゴール
浦和レッズのFW小森飛絢が8月9日のJ1第25節、横浜FC戦で2得点を奪い2-1の勝利にチームを導いた。こぼれ球に対する反応と類まれなる得点感覚を見せつけたストライカーに、マチェイ・スコルジャ監督は「彼を見ると、2023年のホセ・カンテを思い出します」と、”理不尽”のワードで知られた浦和の元ストライカーになぞらえた。
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スタメン出場した小森は前半8分、左サイドをMFマテウス・サヴィオとのパスワークで切り込んだMF金子拓郎のラストパスをGKヤクブ・スウォビィクが弾いたこぼれ球に詰めて先制ゴールをマーク。さらに後半8分にはコーナーキックのこぼれ球から金子が放ったシュートをスウォビィクが弾いたところ、両チームの選手の中で唯一反応していたかというほどの早さで詰めて押し込んだ。
こぼれ球を「常に欠かさず狙っているし、予測も準備もしています」と話すストライカーについて、データスタジアムの公式「X」では、「千葉でJ2のMVPと得点王を取った2024シーズンの全23ゴールの内、味方のシュートや相手の守備プレーを押し込んだゴールは半分近い11ゴールだった」と、昨季にジェフユナイテッド千葉で活躍した当時のデータを紹介した。
これで7月19日のFC東京戦で浦和デビューをしてから公式戦5試合で4ゴールと期待通りの得点力を見せている。その小森について、スコルジャ監督は試合後の会見で「ゾーン2やゾーン3のビルドアップのトレーニングをたくさんしてきていますが、その実りがたくさん見られるようになってきました。いいビルドアップを行っても、最後のところは今の小森のようなフィニッシャーが必要です。彼を見ると、2023年のホセ・カンテを思い出します。彼がホセと同じような存在になってくれればと思ってます」と話した。
カンテはスコルジャ監督の第一次政権だった23年の開幕後に浦和へ加わり、リーグ24試合で8ゴールを決めた元ギニア代表ストライカー。周囲が驚くようなリズム感でのシュートやミドルシュートを決め、”理不尽”のワードも飛び交った。クラブ・ワールドカップ(W杯)でもゴールを決めるなど、当時のチームにとって救世主になった。今季もまた、シーズン途中加入の小森が課題となっていた得点力でプラスを与えている。
負傷離脱中のMF渡邊凌磨も含めミドルシュートの能力の高い選手が2列目に揃うだけに、こぼれ球への嗅覚を持つ小森の存在は得点を重ねて勝ち点を伸ばしていくうえで重要なものになりそうだ。



















