大号泣した因縁の地「嫌なスタジアム」 浦和を救う“25歳0日弾”「記憶にないです」

天皇杯で決勝ゴールを挙げた浦和FW小森飛絢【写真:アフロ】
天皇杯で決勝ゴールを挙げた浦和FW小森飛絢【写真:アフロ】

浦和FW小森飛絢が決勝ゴールを挙げた

 天皇杯第105回全日本サッカー選手権は8月6日に各地でラウンド16の試合が行われ、浦和レッズがJ2・モンテディオ山形に2-1で競り勝った。浦和のFW小森飛絢(ひいろ)は、25歳の誕生日を自らの決勝ゴールで祝福した。

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 試合前から強い雨が降りピッチ状態も厳しい中で、浦和は前半に先制を許してしまう。それでも後半16分にMF金子拓郎のゴールで追いつくと、マチェイ・スコルジャ監督はその直後に小森を交代で投入した。そして後半40分、MF安居海渡の縦パスを受けた小森は、ペナルティーエリア内へ侵入して右足シュートを放つと相手DFにも当たったボールはゴール左に吸い込まれてチームを救う決勝ゴールになった。

 バースデーゴールは「記憶にはないです」と笑ったストライカーだが、このNDスタジアム山形での対戦は因縁もあった。昨季、ジェフユナイテッド千葉に所属していた小森は昇格プレーオフ圏内の6位で最終節を迎えたものの、山形とのアウェーゲームに0-4で敗れてJ1昇格へ挑戦するチャンスを逸した。それだけに、「苦い思い出もあったので、嫌なスタジアムだったんですけど、今日こうやって自分のゴールで勝つことができたので良かったなと思います」と喜んだ。

 6月1日から10日のクラブ・ワールドカップ(W杯)に伴う特別登録期間に浦和に加入したものの、世界の大舞台で出場機会はなかった。しかし、デビュー戦となった7月19日のFC東京戦から公式戦4試合出場で2ゴールと、昨季のJ2得点王とMVPをダブル受賞した得点感覚を証明している。それに加え、守備時のポジショニングも質が高く、相手のセンターバックからボランチに良い縦パスが入る回数を減らす。今夏の移籍ウインドーも含めてフィールドプレーヤーでは唯一の新加入でありながらも、総合力の高さでチームにプラスアルファをもたらしている。

 このゲームは“スーパーサブ”的な起用になったが「途中からでもしっかりとチームを勢いづけるようなプレーをしないといけないという思いだったので、今日はゴールという形で勢いづけられたんじゃないかなと思います」と話した小森。シーズン後半戦で浦和が課題の得点力不足を解決するキーマンとして、十分な実力があることを証明した。

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