王者相手に「もしかしたらあるかな」 東洋大学が快進撃…主将が口にした「とにかく悔しかった」

同点ゴールをアシストした主将・山之内佑成【写真:FOOTBALL ZONE編集部 】
同点ゴールをアシストした主将・山之内佑成【写真:FOOTBALL ZONE編集部 】

主将・山之内佑成が明かした思い「とにかく悔しかった」

 天皇杯のラウンド16が8月6日に行われた。今大会でJ1リーグの柏レイソルとアルビレックス新潟を破り、16強進出を決めていた初出場の東洋大学(アマチュアシード)は、前回王者であり、現在J1リーグで首位に立つヴィッセル神戸と対戦し、熱戦の末に延長戦で1-2と敗れた。

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 前半13分にMF井出遥也に先制点を許す苦しい展開となりながらも、MF湯之前匡央の2試合連続となるゴールで同点に追いつき、延長戦までもつれ込んだ。神戸の主力をベンチから引っ張り出した東洋大だったが、PK戦突入目前の延長後半AT1分、GK磐井稜真が後逸したボールを途中出場していたFW宮代大聖にヘッドで押し込まれ、1-2で敗れることとなった。

 来シーズンの柏レイソル入りが内定しているDF山之内佑成は、試合後のフラッシュインタビューで、「とにかく悔しかったですね」と唇を噛んだ。

 早い時間帯に神戸に先制点を許した東洋大だったが、「前半の中で苦しい時間帯があるっていうことも、もうわかってたので。その中で自分たちがどう自分たちの時間に持っていくかっていうのを共有していました。それが出せてよかったなと思います」と、山之内は反撃ができた理由を説明した。

 そして、J1勢相手に快進撃を見せてきた天皇杯の戦い方について、「特に何か変えるっていうのはなくて、自分たちのやってきたことをそのまま出しただけ」と説明する。

 天皇杯初出場の東洋大だったが、その快進撃のきっかけは2回戦の柏レイソル戦、0-0で迎えた延長後半2分に山之内が決めたゴールからだった。来季、自身が加入するチームから挙げた値千金のゴールでもあったが、山之内は「僕だけじゃなく、本当にチーム全員の力で、この舞台(ラウンド16)に立てたと思っています。本当に仲間に感謝しながらこれからもやっていきたいです」と、謙虚に語った。そして「本当に成長できたなっていうのは僕自身感じていて。勝利することで、1個1個成長できたかなと思います」と、日本で最も歴史ある大会を戦うなかでチームが成長したことに胸を張った。

 東洋大の強さ、大学生チームの強さを示す大会になったことには、「少し東洋の力っていうのも見せられたと思います」と話し、「まだまだ全然やらなきゃいけないことも、たくさん今日見つかったので、また帰ってやっていきたいなと思います」とさらなる成長を誓った。最後には「とにかく悔しかったですね」と、80チーム以上が参加するようになってから初となる大学勢のベスト8入りを逃した悔しさを噛み締め、次のステージに進む。

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