東洋大学が天皇杯ベスト16で敗退 延長120分の激闘…王者神戸に1-2惜敗、選手の目には涙

東洋大学と神戸が対戦
天皇杯は8月6日に各地でラウンド16を行い、ノエビアスタジアム神戸では前回王者のヴィッセル神戸と初出場ながら快進撃を見せている東洋大学(アマチュアシード)が対戦した。ここまで柏レイソル戦(2-0)とアルビレックス新潟戦(2-1)を勝ち上がり、大会のダークホースとなっていた東洋大だが、J1リーグで首位に立つ神戸に延長戦で1-2で敗れ、大会から姿を消すこととなった。
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なかなか決定機を作れていなかった神戸だが、前半13分に先制点を挙げる。後方から右サイドにロングボールを入れてボールを前進させると、エリア内でパスを受けたFW小松蓮がボールをキープして、中にグラウンダーのボールを入れる。FWエリキがこのボールをスルーすると、その先でフリーになっていたMF井出遥也が右足で合わせてゴールネットを揺らした。
押し込まれる時間の続いていた東洋大も、前半15分にはFW村上力己がシュートを放ったが、ボールを枠に飛ばすことはできなかった。それでも前半25分の飲水タイム以降、東洋大はさらに攻め込む時間を増やしていく。同30分のDF山之内佑成のシュートが枠を外れたが、前半のうちに追いついてみせる。
前半36分、GK磐井稜真からの攻撃で左サイドにボールを展開すると、DF山之内佑成が縦に仕掛けてMFグスタボ・クリスマンを振り切ってゴール前に折り返す。これをMF湯之前匡央が左足でゴールに突き刺し、東洋大が1-1の同点に追いついた。その後も東洋大は、その後も長短を織り交ぜたパスで神戸を脅かしたが、逆転ゴールは挙げられないまま1-1でハーフタイムに入った。
後半の立ち上がりは、両チームがチャンスを作りあう展開となる。しかし、互いにゴール前で相手の攻撃を跳ね返して得点は決まらない。ハーフタイムに2人の選手交代を行っていた神戸の吉田孝行監督は、後半12分にさらにFW宮代大聖とMF扇原貴宏もピッチに送り込み、早くも4枚の交代カードを切った。
リーグ戦に出場する主力を引っ張り出した東洋大は、押し込まれる展開になる。それでも後半ATの波状攻撃もGK磐井を中心に弾き返して勝ち越しゴールを許さずに試合は延長戦へ突入する。PK戦も見えてきた延長後半15過ぎ、右サイドからのクロスをGK磐井がキャッチミスすると、最後は宮代が押し込んで神戸が2-1と勝ち越した。このゴールが決勝点となり、神戸が2-1で勝利してベスト8に進出することが決まった。
試合後には失点に絡んだ磐井、主将としてチームを牽引した山之内らの目に涙が浮かんだ。東洋大の選手たちが神戸のメインスタンドに挨拶をすると、神戸サポーターから検討を讃える惜しみない拍手が送られた。



















