天皇杯は「マジで狙えばマジで取れる」 浦和が4年ぶり頂点へ…25歳の胸に刻まれたOBの“金言”

浦和MF大久保智明がOB槙野智章氏の教えを明かした
浦和レッズは8月2日に公開トレーニングを実施した。8月6日のラウンド16から登場する天皇杯について、2021年度の優勝を知るMF大久保智明は、当時主力だったDF槙野智章から「天皇杯はマジで狙えばマジで取れる」という教えを受けたと話した。
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浦和は6月に米国で開催されたクラブ・ワールドカップ(W杯)に出場した関係で、国内カップ戦のルヴァンカップと天皇杯は、シードされて8月以降のラウンドから登場することが決まっている。その1つの天皇杯で、6日にモンテディオ山形(J2)とラウンド16で対戦する。
前身の三菱重工時代から合わせて歴代最多タイの8回優勝の経験を持つ浦和は、直近では21年大会に優勝している。大久保は当時の大会を「自分がなかなかレッズでチャンスをもらえない中で、夏前の天皇杯でチャンスをもらえた」と飛躍のキッカケになったものと話している。その大会は決勝で退団が決まっていた槙野の劇的ゴールで優勝を決めたが、浦和で2回優勝経験を持つ立役者から「『天皇杯はマジで狙えばマジで取れる』という話をしていたのをよく聞いていた」のだという。
そして「リーグがそんなに調子が良くない中で天皇杯が残っていて、多くの歴史を築いてきた選手がチームを去るところで最後にタイトルを取ろうという一体感があったので、それで取れた印象がある。そういうまとまりを持って戦えると、タイトルは狙えると思う」と話した。
浦和にとっての大会初戦はカテゴリーが1つ下の山形戦になるが、過去の経験からも「どうしても僕らは勝って当然でプラスマイナスゼロ、負けたらマイナスになる難しさはある。試合が始まって相手に2つ、3つ崩されただけで想像以上に会場の雰囲気もそうだし、ダメージを受けることもある。J1同士の試合なら感じないようなものがある」と、天皇杯の難しさを話す。だからこそ「球際、切り替えのところで負けないことが大切だと思う」と話した。
対戦相手の山形には、中央大学時代の先輩にあたるMF中村亮太朗とDF安部崇士が所属するだけに「2人のプレースタイルも知っているし、こういうプレーが多くなるだろうという想像は付くので、しっかり勝ちたい」と力を込めた。
昨季は2023年大会時の問題により天皇杯に出場権がなく、ルヴァン杯も5月の3回戦で敗退した。それだけに大久保は「凄いチャンスかなと思う。全てが残っているのは楽しみ」と、シーズン後半戦に目を向けていた。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)




















