浦和が取り組む“ノーモア熱中症” 給水機に保険の無料サービス…クラブW杯で手にした知見

9月20日の鹿島戦まで実施される
浦和レッズは、7月27日のアビスパ福岡戦から夏季のホームゲームでスタジアムに無料の給水機(ウォーターサーバー)を設置している。6月に米国開催のクラブ・ワールドカップ(W杯)に参加した際にスタジアムを視察したことで、導入を決断したという。
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浦和のスタッフによると、昨年7月の北海道コンサドーレ札幌戦で、雷雨によりハーフタイムが通常よりも30分ほど長く取られるイレギュラーな事態が発生したことがあった。その際に熱中症を訴えたファン・サポーターがかなりの数になってしまったことから、その対策が議論されていたという。
その中で、浦和が参加したクラブW杯において、シアトルのルーメンフィールドとロサンゼルスのローズボウル・スタジアムでは、いずれもスタジアム内に給水機があった。それをヒントに今回の導入を決断したという。スタッフによれば、スタジアム内での熱中症をゼロにしていきたいという目的のもと、来季のシーズン移行後も真夏の開幕になることも見据えての取り組みとして実施したという。
他にもコンコース内のミスト扇風機の設置のほか、ペットボトル入りの飲料水の販売、従来はハーフタイムまでで閉店していた飲食売店の営業時間延長や、飲料の売り子の配置、パートナー企業と共同で熱中症保険の無料サービス実施といった施策も同時にスタートしているという。
実際に記者席のある階層のコンコースでは、ハーフタイムに給水機の前に行列も見られた。浦和のスタッフは「周知をできたのが試合の2日前になってしまった」という反省も話していたが、健康面にアプローチしたスタジアム環境の整備という点で有意義なものだと言えるだろう。
夏場のゲームは基本的にナイトゲームで行われるとはいえ、特に近年の蒸し暑さはかなりのもの。浦和による今回の施策は9月20日の鹿島アントラーズ戦までの実施予定とされているが、多くのスタジアムでの導入が望まれる。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)





















