新加入FWが辿る “万能型ストライカー”の系譜 浦和初ゴールで示した総合力「自分の強み」

浦和の小森飛絢【写真:産経新聞社】
浦和の小森飛絢【写真:産経新聞社】

小森飛絢が移籍後初ゴールを決めた

 浦和レッズは7月23日にJ1第21節の延期日程で湘南ベルマーレと対戦して4-1の快勝を収めた。新戦力のFW小森飛絢は浦和での出場2試合目で移籍後初ゴールを決めた。

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 小森は昨季J2のジェフユナイテッド千葉で38試合出場23ゴールを記録し得点王とリーグMVPをダブル受賞。年明けからベルギー1部シント=トロイデンへ期限付き移籍をしていたが、浦和がクラブW杯に出場したことによる6月1日から10日の特別移籍登録期間に、保有元の千葉から浦和へ完全移籍していた。

 小森は6月に行われたFIFAクラブ・ワールドカップへの出場はなかったが、7月19日のFC東京戦に続き2試合連続のスタメン出場になった。そして浦和が1-0のリードで迎えた前半アディショナルタイム、DF荻原拓也が蹴った左コーナーキックにニアサイドで小森がヘディングで合わせファーサイドに流し込んだ。これが浦和での初ゴールになり、「オギ君からいいコーナーキックが来たので、自分は流し込むだけでした。コーナーキックから決めたのがプロ初めてでしたけど、クロスの入り方と似ていますし、そこはうまく入れたんじゃないかなと思っています」と喜んだ。

 そのコーナーキックにつながったプレーも、荻原の最終ライン背後へのフィードに抜け出したもの。前線で受けて起点になるプレーや、背後へのランニング、あるいは相手ボールの際にボランチへのコースを消しながら寄せていくプレスなど、総合力の高さを見せている。こうしたバランスの良さも魅力で、小森は「それも自分の強みだと思っているんで、もっと全てにおいてクオリティー高くやっていきたいですね」と話した。

 加入2試合目での初ゴールに「FWは1点を獲れば乗ってくるので、その1点が早くほしいという思いでやっていたので、とりあえずホッとしています」と話す小森。埼玉スタジアムでのデビュー戦にもなったが「本当にすごい声援の中でプレーができたことは本当に幸せでしたし、本当に力になりましたし、土日だと、もっとすごいと思うので、それも楽しみです。最高でしたね。もっともっと点を取りたいなって思いました」と、ゴール量産を誓っていた。

 浦和で万能型ストライカーといえば、昨季に現役を引退した興梠慎三氏が長年にわたってチームを支えた。加入2試合で質の高さを見せている小森は、浦和のシーズン後半戦におけるキープレーヤーになりそうだ。

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