悪性腫瘍判明→闘病公表のJリーガーへ「祈るばかり」…選手権で対戦の過去「他人事に思えないです」

金子拓郎が名倉巧の病気公表に言及【写真:徳原隆元】
金子拓郎が名倉巧の病気公表に言及【写真:徳原隆元】

浦和MF金子拓郎が、闘病を公表した長崎MF名倉巧へエール

 浦和レッズは7月23日に行われたJ1リーグ第21節延期分の湘南ベルマーレ戦に4-1で勝利し、リーグ戦2試合ぶりとなる勝利を挙げた。この試合、右サイドハーフで先発出場したMF金子拓郎は、果敢にプレスをかけ、効果的に背後を狙ってチャンスを作り出し、チームの攻撃を牽引した。

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 試合を振り返り、「前期の湘南との試合は、自分たちは引きすぎてずっとボールを持たれるシーンが多かったなかで、今回はウイングが相手の両ストッパーにプレスをかけていくところで、しっかり前からプレスをかけられて、自分たちのボールに何回もできたと思います」と、この試合で得た手応えを話す。

 この日の勝利で浦和は水曜日に開催される公式戦のホームゲームは11試合無敗(10勝1分)となった。FIFAクラブ・ワールドに参加していた浦和にとっては、約1か月半ぶりの公式戦勝利でもあり、金子は「1試合1試合落とせない試合が続くので、ホームのこの大歓声のなかでしっかり勝ち切れたのは良かった。一戦一戦大事になるので、次も勝てるように良い準備をしたいです」と、中3日で迎える27日の福岡戦での勝利を誓った。

 そんな金子だが前橋育英高校3年時に出場した第94回全国高校サッカー選手権大会では、大会優秀選手に選ばれていた。その大会で2年生ながら同じく大会優秀選手に選出されていたのが、現在V・ファーレン長崎に所属するMF名倉巧だった。この日、名倉は悪性腫瘍が発見されたことを受けて病気治療を行うため、長期離脱をすることが発表されていた。

 準々決勝で名倉擁する國學院久我山に0-1で敗れていた金子は、彼の名前を聞くと「育英時代、選手権で負けましたね。ベスト8の試合で。懐かしいですね」と当時を回想しながら、1学年下のMFが長期離脱することに心を痛めていた。

「(名倉の発表は)聞きました。直接的なつながりはありませんが、本当に同じサッカー選手として、他人事に思えないですし、早く回復して、またサッカーができるようになってくれることを祈るばかりです」と、27歳で治療に専念することとなった名倉の早期回復を願った。

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