浦和が上位躍進に必要な”要素” クラブW杯で感じた課題「Jリーグ全体がどれだけ」

浦和の松尾佑介【写真:ロイター】
浦和の松尾佑介【写真:ロイター】

松尾佑介が取材対応に応じた

 浦和レッズは7月7日に公開練習を実施した。米国で開催中のクラブ・ワールドカップ(W杯)に出場してグループリーグ敗退となったあと、10日ほどのオフを経て再始動。リーグ再開初戦となる19日のFC東京戦からを見据え、FW松尾佑介は「得点力が非常に大事な要素になる」と話した。

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 浦和は米国でリーベルプレート(アルゼンチン)、インテル(イタリア)、モンテレイ(メキシコ)と強豪ぞろいのグループリーグを戦い、3敗で姿を消した。帰国から約10日のオフを経て6日に始動したチームは、シーズンの後半戦に向かっての準備を進める。FW二田理央とGK吉田舜がいずれも湘南ベルマーレへの期限付き移籍でチームを離れたが、世界最高峰の戦いに臨んだ疲労をリフレッシュする期間を設けた。

 3試合連続スタメンで、初戦のリーベル戦で印象的なドリブル突破やPKによるゴールを決めた松尾は「やってきたことは間違っていなかったと感じられた。成長のスピードやチームへの影響力を高めたい。ぼんやりとした目標になっていたものがスッキリして見えやすくなったと思う」と大会を捉えた。そして「高いレベルにいたら高いレベルになるし、低いレベルにいれば慣れていってしまう。各チームもそうだし、Jリーグ全体がどれだけ高いレベルでいられるかも大事だと思う」とも話している。

 浦和はJ1の消化が21試合で他クラブより全体に2試合少ないが、首位と勝ち点10差の暫定8位につける。クラブW杯への出場中、上位の潰しあいにより大きな差が開かなかったことは朗報と言えるだろう。後半戦に向け「チームの目標をどこに設定するか。どういうサッカー、どういうチームを作っていきたいかをより明確に。クラブW杯は全て格上が相手だったけど、Jリーグはどちらもいる。そこでどういうサッカーをしていきたいか、よりチームで統一していかないといけないと思う」と松尾は話す。

 そのうえで「得点力が非常に大事な要素になると思う。僕たちは守備が堅くてカウンターというのは分かるけど、それだけではリーグ戦で勝ち続けるのは難しい。あとは、勝っている時の試合のクローズやコントロールの仕方。今までの試合を見ると、勝っている時でも最後に押し込まれて自陣のボックスに押し込まれてしまう。あの時間があると勝ち点を落としてしまう可能性がある。それなら僕たちがボールを持って、3戦目のモンテレイがやってたようなコントロールができれば」と、リーグ戦へのポイントを指摘した。

 FC東京戦では、かつて浦和に所属したデンマーク人DFアレクサンダー・ショルツとの対峙も待つ。国際大会で存在感を見せた松尾が浦和のシーズン後半戦をけん引する姿が期待される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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