1勝で3億円獲得…浦和は「新しい選手を起用」 監督明言、自身の去就にも言及

浦和スコルジャ監督がモンテレイ戦に向けて会見に出席
浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、現地時間6月24日に米国で開催中のクラブ・ワールドカップ(W杯)のモンテレイ(メキシコ)戦に向けた前日会見を実施。数人のメンバー変更を明言し、去就については「大会とJリーグに集中したい」と話し、即座にポーランド代表の監督に就任することは否定した。
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浦和は初戦でリーベルプレート(アルゼンチン)、第2戦でインテル(イタリア)に敗れ、無念のグループリーグ敗退が決まった。そして、モンテレイは突破の可能性を残すが勝利が最低条件になる。そうした状況で迎えるゲームについて指揮官は「モンテレイが最初のホイッスルから非常に高いモチベーションを示すと予想しています。私たちにとっても最後の試合であり、ほとんどの選手にとって最高レベルのモチベーションがある。私たちにとって、この大会の最終戦でもあります。相手に関わらず、この大会を勝利で締めくくりたい」と話している。
そして、メキシコの記者から「他の国のチームなら、もう消化試合だというメンタリティーでプレーするかもしれない。しかし、日本のチームは違うと思う。これは明らかにモンテレイが懸念することだと思う」と、スコルジャ監督は意見を求められた。
それに対し指揮官は「明日対戦する相手がメキシコのチームであれ、他の国のチームであれ、私たちは絶対に最大限の決意を示すでしょう。あなたが指摘したように、これは誇りの問題であり、私たちができる限りの最高の姿を示す意志の問題です。たとえ私たちは敗退したとしても、非常に決意の固いチームとして、よくプレーしたい、勝ちたいという姿勢を示したい。また、サポーターにも恩返しをしなければなりません。彼らは私たちの試合で素晴らしいサポートをしてくれました」と、全力を尽くす決意を話していた。
スコルジャ監督は初戦と第2戦で全く同じスタメンを送り込み、交代策も似たものになった。すでに敗退が決まった状況で迎えるモンテレイ戦は「数人の選手を交代させ、新しい選手を起用する予定です」と話す。一方で「目標は勝利です。これが最後の試合であり、そのために全力を尽くします。そのため、まず第一に勝利に焦点を当て、目標を達成できる選手を起用したいと考えています」と話し、大規模なスタメン変更や抜擢ではない形での変更だと示唆した。
そして、母国ポーランド代表の監督へ就任する可能性が現地メディアなどで指摘されている件について、スコルジャ監督は同国サッカー協会からオファーを受けたことを認めた。しかし「代表監督を務めることは、光栄なことだと隠すつもりはありません。しかし、今の私には他の目標があり、非常に重要な大会の途中で、同じく重要なJリーグの途中です。そのため、明日の試合で最大の力を発揮することや、Jリーグで可能な限り最高のプレーをするために私の力を尽くしたい。将来的にはポーランド代表の監督になるかもしれませんが」と語り、即座の退任は否定している。
浦和にとっては大会での勝利というプライドや誇りと同時に、1勝すれば200万ドル(約3億円)という、Jリーグの優勝賞金を上回るジャンボドリームもある。1994年W杯の決勝が行われた米カリフォルニア州ロサンゼルスのローズボウルスタジアムで、全力を尽くす浦和の姿が見られるはずだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)





















