クラブW杯初戦…「最悪の想定はしておきたい」 浦和GK西川が描くイメージ「スキはある」

浦和の西川周作【写真: (C)URAWA REDS】
浦和の西川周作【写真: (C)URAWA REDS】

現地時間17日に初戦でリーベルプレートと対戦

浦和レッズのGK西川周作が現地時間6月15日、クラブ・ワールドカップ(W杯)の事前合宿からオンラインで取材対応した。「2、3本、絶対に止めなきゃいけない状況が来るので、そこで止めるのかどうか」と、アルゼンチンの強豪リーベルプレートと対戦する同17日の初戦を見据えた。

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 浦和は6月5日にベースキャンプ地とする米国のポートランド入り。全32チームでグループリーグを経て決勝トーナメントに進む形式に拡大された大会だけに、運営担当などのクラブスタッフも入っての事前合宿という形で結束を高めてきたという。西川は「選手も、クラブの方を知る良い機会になっていると思います。若い選手にとってもクラブW杯の大きさをそういう部分から感じられていると思いますし、ここで結果を残すことでさらに1つになれると思います」と話す。

 そして、西芳輝シェフも帯同している環境について西川は「しっかりサラダから味噌汁まであります。西さんのパスタも種類が豊富で、日替わりで出していただけるのとで、日本食も食べられます。今日はうなぎを出してくれて、パワーを出してくれというメッセージをいただきました」と笑顔で話す。プレシーズンのキャンプは午前、午後の2部練習がほとんどだが、今回はシーズン中であり試合への調整とあり1部練習が基本。それだけに「キャンプとは違ういい時間を過ごしていますね」として、クラブの一体感が出てきた印象があるという。

 そうした準備の中で迎えるリーベル戦だが、「僕がイメージしているのは、攻め込まれる場面が数多くあることです。自分たちがボールを持つ時間、上手くいく時間が多ければラッキーくらいの気持ちで、GKとして最悪の想定はしておきたいです」と話す。その一方で、「攻撃的であるうえに、リスクマネージメントは日本のチームほど徹底していないので、スキはあるのかなという感覚はあります」と、チャンスを見出している部分もあるようだ。

 現地時間14日の開幕戦では、アルゼンチン代表リオネル・メッシが所属の地元インテル・マイアミと、アル・アハリ(エジプト)が対戦した。0-0で終わったゲームだったが、両クラブのGKがファインセーブを連発する場面が際立った。そして、今大会からはGKが手でボールを保持できる時間が8秒と明確に定められたルール改正もあり、大会使用ボールもJリーグのものと感触が違うことを他の選手たちが話していた。

 そうした面を念頭に浦和の守護神は「GKの活躍で試合が締まるし、見ていても楽しく興奮する試合になりました。僕もそういう試合をしたいです。2、3本、絶対に止めなきゃいけない状況が来るので、そこで止めるのかどうかでチームが笑顔で終われるかどうかが変わると思います。守るだけがGKだけではないので、新ルールも利用しながら攻撃に参加したいですね。ボールも変わってJリーグとは少し違う、当たれば飛ぶし、当たらなければ失速する分かりやすいボールです。しっかり蹴り込んで良い調整ができています」と、試合を見据えている。

 2014年の加入から12シーズン目となり、浦和でのクラブW杯出場も3回目。2021年の天皇杯から始まった今大会への歩みも全てを知るだけに、「いろいろな選手が関わり、クラブが大きくなって、Jリーグで一番の熱量もあって、いろいろな人がつないできたと思います。今のメンバーはそれも考えて誇りと責任、ラッキーではなくいろいろな巡り合わせがあってこられたので、それを思って臨むべきだと思います。引退してしまった選手もいるし、そういう活躍もあると考えれば胸を張って思い切り楽しみたいと思います」と、力を込めていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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