国内屈指のドリブル力も…ベスト11選出、「WEリーグの三笘」の異名は「プレッシャーですね」

広島の中嶋淑乃「そんな風になりたいなとは思っています」
日本女子サッカーのプロリーグ「WEリーグ」は5月19日に東京都内で「2024-25 WEリーグアウォーズ」を実施した。ベストイレブンに選出されたサンフレッチェ広島レジーナのFW中嶋淑乃にとって、チームの成長に手応えを感じた1年間だった。一方で、リーグ公式からつけられた「WEリーグの三笘」というキャッチコピーには「全然違うので申し訳ないというか、プレッシャーですね」と恐縮した。
【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!
中嶋は今季からFWとしてのプレーも増える中で、「3強」と呼ばれる日テレ・東京ヴェルディベレーザ、INAC神戸レオネッサ、三菱重工浦和レッズレディース以外の選手からは唯一の個人賞を受賞した。WEリーグの開幕に合わせて新規立ち上げとなった広島はチームとしても4シーズン目だが、中嶋はその初年度から主力としてプレー。リーグ戦では3強の壁が厚いが、WEリーグカップを2連覇するなど着実に力をつけてきた。
それについて中嶋は「チームとして良いサッカーができていると思うし、上位のチームに勝てる試合もあった。来季はどのチームに対しても1試合1試合を大切にして、上位チームにも勝てるようにしていきたい。勝てる試合で落としてしまうことが多く、私も決めるべきところで決められない、もったいない試合があった。そこで得点を取って成長して上にいきたいと思う」と向上心を見せた。
シーズン中に広島は選手主体の観客動員数1万人プロジェクトを立ち上げ、SNSなども利用して告知活動を実施。3月8日の浦和戦で目標を大きく超える2万156人の観客数を記録した。ホーム最終戦のノジマステラ神奈川相模原戦でも1万人を超える観客動員が記録されるなど、多くのサポーターの獲得に成功している。中嶋も「1万人プロジェクトの時も選手主体で呼びかけたけど、2万人も来ていただいて、温かいファン・サポーターに囲まれていると思うので、結果で恩返しできるようにしたい。皆さんの声援が力になるなと感じます」と喜びを話した。
その中嶋はなでしこジャパンにも選出される実力者だが、最大の持ち味は左サイドを中心としたドリブル突破だ。その鮮やかなプレーにWEリーグ公式チャンネルでは「WEリーグの三笘」とキャッチコピーをつけた。
そのフレーズについて中嶋は「比べるようなあれじゃないのでホントに、全然違うので申し訳ないというか、プレッシャーですね」と、恐縮しながら話す。それでも「でも、そんな風になりたいなとは思っています」と笑顔も見せていた。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)




















