FIFA審判委員長がサッカー界の将来危惧 侮辱的な言動に「このままではレフェリーがいなくなる」

イタリアの元名レフェリーであるコッリーナ氏が警鐘を鳴らす

 国際サッカー連盟(FIFA)の審判委員長に就任した、イタリアの元名レフェリーであるピエルルイジ・コッリーナ氏が、世界中ではびこるレフェリーに対する暴力的な態度を前に「このままではレフェリーがいなくなる」と警鐘を鳴らしている。イタリア衛星放送局「スカイ・イタリア」のインタビューに応じた。

「将来的に、我々はレフェリーを使い果たしてしまうだろう。これは、世界規模の問題だ」

 スキンヘッドの元名レフェリーはこう切り出し、サッカー界にとって将来的な大きな危機になるとしている。レフェリーに対する侮辱的な言動や態度、暴力的な振る舞いは、プロサッカーのトップレベルでも散見されるが、アマチュアレベルの下部リーグでは非常に顕著なものになっているとした。

「注目されていない下部リーグや子供たちのゲームこそ、審判への敬意が払われるべきだ。残念ながら、我々が頻繁に見るのは対戦相手のコーチや、選手の両親などからの強烈な非難だ。これらを排除しない限り、子供たちや若者がレフェリーを志すことはなくなる。こうした非難や暴力的な行為を受ける危険性を感じていて、誰がレフェリーになりたいと思うのだろうか」

 

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