日韓W杯決勝も裁いた”スキンヘッド”の名主審コッリーナ氏  FIFA審判委員会の新会長に就任

かつての名レフェリーがFIFAの要職に就く

 かつて世界の名レフェリーとして知られたイタリア人審判のピエルルイジ・コッリーナ氏が、FIFA審判委員会の新会長を務めることになった。母国イタリアの衛星放送局「スポーツ・メディアセット」などが報じている。

 コッリーナ氏は国際主審として長らく活躍し、2002年の日韓ワールドカップでは決勝の笛を吹いた。また当時、日本の冷凍たこ焼きのコマーシャルに出演したことでも話題を呼んだ。本業でも、長身のスキンヘッドで毅然とした態度を見せる名レフェリーとして知られたが、05年に定年により引退。その際に「審判というのは規則を守らせる存在だ。だから、私もルールに従う」として、慰留の声を振り切っていた。

 その後はイタリアのサッカー専門番組などでコメンテーターなども務めていたが、FIFAの要職に就く形でサッカー界に正式復帰することが決まった。今後は、ワールドカップなど世界的なレベルで主審を務める審判員などを選出する立場になるという。また、審判部門委員長のマッシモ・ブサッカ氏は留任し、UEFAチャンピオンズリーグ決勝の主審を務めたかつての名レフェリーによる二頭体制となる。

 昨年のFIFAクラブワールドカップで、国際大会では初めてビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)が導入されるなど変化が進む審判とサッカー界だが、コッリーナ氏の名ジャッジがレフェリーの向上につながっていくだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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