Kリーグに挑む“ベトナムの朴智星” 韓国メディアが成功への手本に挙げた日本人選手とは

ロールモデルはFCソウルの高萩

 ちなみにチュオンは、2011~14年までベトナムのホアン・アイン・ザライFCに所属し、当時は同クラブのユースチームでプレーしていた。そこで指揮を執っていたのが、江原FCのチェ・ユンギョム監督だ。同紙はチェ監督のコメントも掲載し、「当時のチュオンは目立っていた。Kリーグで活躍する可能性は十分あるので、練習で良い動きを見せてくれれば、多くの出場機会を与えたい」と話す指揮官の期待の大きさも窺える。

 さらにスポーツ専門サイト「スポーツQ」は、チュオンがどうすればKリーグで活躍できるのかについてもまとめており、「外国人選手であるチュオンのロールモデルになるのは、FCソウル所属の高萩洋次郎だ」と、Kリーグの外国籍選手のなかでも日本人MFの能力を高く評価している。

 さらに同サイトは、2015年からFCソウルでプレーしている高萩について「これまで高原直泰(元水原三星ブルーウィングス)、前園真聖(元安養LGチータース、仁川ユナイテッド)などがKリーグでプレーしたが、高萩のような活躍はできなかった。彼は32試合に出場し、1ゴール4アシストでリーグ優勝に貢献した」と、昨季の高萩と同じような活躍ができれば、史上初のベトナム人Kリーガーも成功を手に入れられるとしている。

【了】

金 明昱●文 text by Myung-wook Kim

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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