浦和MF伊藤敦樹「ナメてかかってきたら食えるくらいの気持ちで」 マンC戦、立ち上がりの重要性を強調【現地発】

浦和でプレーする日本代表の伊藤敦樹【写真:Getty Images】
浦和でプレーする日本代表の伊藤敦樹【写真:Getty Images】

クラブW杯決勝でマンCと対戦

 浦和レッズの日本代表MF伊藤敦樹は、サウジアラビア開催のクラブ・ワールドカップ(W杯)準決勝で欧州王者マンチェスター・シティ(イングランド)との一戦に向けて「相手がナメてかかってきたら食えるくらいの気持ちでいきたい」と話す。

 浦和は決勝のみ今年の春に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022を制して出場権を獲得した。浦和の下部組織で育ち、流通経済大学を経て21年に浦和に加入した伊藤にとっては、ルーキーイヤーの天皇杯、翌年のACL本大会でのグループステージや東地区決勝トーナメント、そして今年の決勝戦とプロのキャリアを全て使って出場権を勝ち取った舞台だと言える。

 今季は日本代表にも選出され、3試合に出場して1ゴールをマーク。しかし、11月12日のJ1ヴィッセル神戸戦で負傷すると一時離脱したが、今月に入って試合復帰。少しずつコンディションを取り戻してきている。15日の大会初戦クラブ・レオン(メキシコ)戦ではスタメン出場し、後半途中までプレーした。

 伊藤はシティとの対戦に向けて、開口一番「楽しみですね」と一言。そして「本当に世界チャンピオンと真剣勝負できるのはなかなかない機会。このチャンスは自分たちでつかみ取ったものなので、観客もいっぱい入ってくれると思うし、注目される大会でもある。そういう中で自分たちがどういう戦い、どういう試合ができるかは非常に楽しみですね」と話した。

 浦和は昨年、フランスの強豪パリ・サンジェルマン(PSG)やドイツの名門フランクフルトと国際親善試合で対戦した。しかしそれは、伊藤の話す「PSGやフランクフルトとの試合は相手もオフシーズンで、プレシーズンマッチだったので。本気じゃなかったと思います」というもの。

 今回は公式戦での激突になる。プロキャリアを過ごしながら力をつけてきた伊藤は「今回はそれと違ってタイトルが懸かっている試合なので真剣勝負ができると思う。自分たちにも世界チャンピオンになれるチャンスが目の前にあるので、壁は大きいですけど、そこに思い切りぶつかっていきたいと思います」として、「立ち上がりから、勝ちにきたぞというのをしっかり相手に見せたい。そういった意味でも勢いを持って入っていくのが大事だと思うので、相手がナメてかかってきたら食えるくらいの気持ちでいきたいですね」と、眼光鋭く話していた。

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