13歳の中井卓大くんがレアルを「救う形になった」 スペイン紙、補強禁止処分軽減の舞台裏を明かす

母親の証言により話は一転、処分が軽減される大きな材料に

 レアル・マドリードは未成年選手の獲得に関する規約違反によってFIFA(国際サッカー連盟)から、今冬と来夏の補強禁止処分を下されていたが、CAS(スポーツ仲裁裁判所)に上告した結果、今冬だけに軽減されて来夏から補強解禁となることが決まった。この裁定において、レアルの下部組織に所属する“ピピ”こと中井卓大くんが「救う形になった」と、現地スペイン紙「ABC」が報じている。

 未成年選手の国際移籍について厳しい対応を取っているFIFAは、2013年にレアルの下部組織に入団した中井くんのケースを、家族から遠く離れて活動しているのではないかと問題視していた。

 しかし、中井くんの母親は数年前に離婚し、中井くんとともにマドリードにやって来たと証言。CASが補強禁止軽減の判断を下すうえで、この証言が重要な要素になったのだと伝えている。

 未成年選手(18歳未満)に関しては、移籍を目的とする移住は認められていない。当初、FIFAはレアルが中井くんをクラブに呼ぶ際、家族と引き離す形だったと見ていたようだ。ところが、離婚後に移住権を得てから中井くんをマドリードに連れて来たという母親の証言により話は一転。処分が軽減される大きな材料になったという。

 

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