愚直なまでに率直なモウリーニョ イングランド史上初の4冠の可能性を否定

 

他国リーグよりも過密日程を強いられるプレミア

 

「イングランドのチームは、欧州CLの重要な場面に難しいコンディションで臨まなくてはならない」

 12月2日、トットナム戦の前日会見に現れたジョゼ・モウリーニョはイングランド史上初の4冠制覇の可能性について聞かれ、そう語りはじめた。

 3日夜のトットナム戦の結果は3-0快勝。この時点でチェルシーは14試合を終えて11勝3分。未だ無敗でプレミア首位を独走中だ。

 プレミア所属クラブの参戦は来月上旬で、まだFA杯戦ははじまっていなが、リーグ杯戦は準々決勝に進出。12月16日の対戦相手は英2部リーグ所属のダービーで、4強入りが確実視されており、欧州CLのグループ戦もすでに1位通過を決めている。

 現時点でリーグ杯、そしてプレミア優勝の2冠は有力で、確かに4冠全制覇のお膳立ては揃っている。しかしポルトガル人闘将はこう語って4つのメジャー・タイトル奪取の可能性を否定した。

「他のリーグのチームはウインターブレイク(冬期休暇)を経て、欧州CLのトーナメント・ステージに臨む。新たなプレシーズンを過ごし、ベストコンディションでやって来る。ところがイングランドのチームはクリスマスまで戦う。(その違いは)信じられない。

 国内、欧州の両方の完全制覇? それはないと思う。

 国内のカップ戦も勝ち抜けば勝ち抜くほど相手が厳しくなる。しかも今度のリーグ杯戦を勝ち抜けば、1月の準決勝は(ホーム&アウェイの)2レグ制。さらに(3回戦を勝ち抜けば)FA杯も2試合戦わなければならない」

 つまり、モウリーニョは、イングランド特有の年末年始の過密日程こそ、4冠制覇の最大の敵だというのである。

 しかしそれも無理はない。18クラブのドイツは4週間。スペインも2週間の冬期休暇がある。この間、小さな故障を抱えている選手は完全に傷を癒せるし、何よりクリスマスを家族と過ごし、常にぎりぎりまで引き絞られている精神面の休養ができる。

 サッカーから少し離れることで、精神面をリフレッシュさせ、またサッカーがやりたくなる心境に戻る。他リーグの場合はこれができるのだ。

 一方プレミアは、現在もクリスマス休暇中に大観衆を集めた前世紀、前々世紀の伝統を崩さず、過酷な日程を選手に強いる。

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