酒井宏樹ら負傷メンバーの状況は? 浦和監督、ルヴァン杯・川崎戦へ気概「グループ突破のためのラストチャンス」

浦和のマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】
浦和のマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】

主将のDF酒井やDF明本の負傷の状況などを説明しつつ、ルヴァン杯を見据える

 J1浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、5月22日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施。主将のDF酒井宏樹やDF明本考浩の負傷の状況などを説明し、2日後のルヴァンカップ(杯)第5戦の川崎フロンターレ戦について「グループ突破のためには次の試合がラストチャンス」と話した。

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 浦和は4月9日のJ1リーグ第7節の名古屋グランパス戦で酒井が負傷。ギリギリのリハビリでAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝の2連戦に間に合わせたが、その後は公式戦で3試合連続欠場している。そのキャプテンについてスコルジャ監督は「問題は複雑だ。少し慢性的になってきている部分がある。連戦で3日おきにプレーするのは、彼にとって厳しい状況にある。日々、良くなってきているので状態は改善している。すでに全体練習にも合流した。明日の練習が終わった時点でドクターと相談し、川崎戦でプレーするのか、もう少し待つ方がいいのかを判断したい」と話している。

 また、直近のリーグ戦になったアビスパ福岡戦では後半15分に明本を交代した理由を負傷によるものと話していた。その状況を「明本は先日、違和感の時点で申し出てきたので重傷になる前に交代できた。そこまで重傷ではないと思われるが、復帰のタイミングも早すぎては良くない。そこは見極めながらやっていきたい」と話す。ほかにもMF小泉佳穂が福岡戦では登録メンバーから外れたが、それも「メディカル的な理由」としていただけに、ACLの激闘を終えたところで主力への疲労は蓄積していると言えそうだ。

 一方で、福岡戦では途中出場のMF平野佑一が意外性のあるパスでチャンスに絡んだ。今季まだ出場の少ないプレーメーカーだが、指揮官は「非常にクリエイティブでサッカーを見る目、読む目を持っている興味深い選手だと思う。先週、1週間を通じて非常にいい練習をしてきた。それで、福岡戦で彼は貢献してくれるだろうとメンバーに入れた。良いパフォーマンスだったと思う。終了間際の馬渡(和彰)へのパスは素晴らしかった」と高評価を与えている。

 また、メンバー外の続くスウェーデン代表歴を持つMFダヴィド・モーベルグについては「彼は負傷から戻ってきているところ。コンディションが上がってきているので、スタメンに入ってもおかしくない状態になってきている」とスコルジャ監督は明かす。こうした選手たちが、この7連戦の時期にキープレーヤーになりそうだ。

「守備面では川崎も問題を抱えている部分があるだろう」と攻略の糸口を指摘

 ルヴァン杯は4チームごとのリーグ戦による首位チームは確実に8強に進出するが、2位の場合は5グループの中での上位3チームに入らなければならない。浦和の入るB組は大混戦グループだけに、2連勝を前提に周囲の試合結果を見ることになるだろう。

 スコルジャ監督はこの川崎戦を「グループ突破のためには次の試合がラストチャンスという意識が全員にある。そこで勝ちにいきたいと思う。非常にモチベーションも高いので、彼らはしっかり戦ってくれると思う」と話し、「非常にいいビルドアップを持っている。ファイナルサードでもJリーグでトップクラスだろう。私たちの守備の規律が非常に大事になってくる。一方で、守備面では川崎も問題を抱えている部分があるだろう。できるだけ高い位置でプレーしたい。立ち上がりから高い強度を出し続けたい」と攻略の糸口はつかんでいるようだ。

 すでに今季3回目となる川崎戦だが、互いにリーグ戦で勢いに乗り切れない強豪対決はその先を見据えた上でも両者にとって大事な試合になりそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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