久保は“レアル脱出”の成功例と現地特集 ソシエダでハイパフォーマンスを披露「逃がしてしまったことを後悔することになるかも」
数々のレンタル移籍を経て昨夏にソシエダへ完全移籍
日本代表MF久保建英はスペイン1部レアル・ソシエダでスタメンの座を確立している。直近の現地時間1月14日のラ・リーガ第17節アスレティック・ビルバオとの“ダービーマッチ”では、ハイパフォーマンスを見せ3-1の勝利に大きく貢献。自身の公式戦3得点目に加え、ダメ押し点につながるペナルティーキック(PK)奪取など大車輪の活躍をした。
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久保は2022年夏にソシエダと5年契約。完全移籍という形ではあるが、50%の保有権はレアルが保持する形で、レアルの買い戻しオプションが付いている。久保はこれまで、レンタル先のさまざまなチームでプレー。マジョルカ、ビジャレアルと渡り歩き、最終的にソシエダへの完全移籍に行き着いた。
スペイン紙「マルカ」では、「レアル・マドリードを脱出し、別クラブで成功を収めた子供たち」と題した記事で最たる例として久保を紹介。ビルバオとの“ダービー”の活躍を踏まえ、取り上げられている。
記事ではまず、「ビルバオ戦で並外れた活躍をした」と目立った活躍を称え「ソシエダに移籍した日本人選手には、復帰の可能性はほとんどない。もし、レアルが彼を欲しがれば、交渉はゼロからのスタートとなる」とレアルとの関係性をレポート。そのうえでレアル加入から、久保のたどってきたストーリーを回顧している。
「久保は18歳でレアル・マドリードと契約。その若さと外国人枠の関係から、クラブにとどまることは不可能だった」と入団した際の立ち位置に言及。その後「レンタル移籍を繰り返し、レアル・マドリードでの生活に終止符を打ちレアル・ソシエダと契約。その驚異的な才能を発揮している」とようやく居場所を見つけた久保に脚光を当てた。
さらにビルバオとの“ダービーマッチ”の話に戻り「印象的なゴールを決め、PKを奪った」と圧巻のパフォーマンスを称賛し、「数年後、ベルナベウから逃がしてしまったことを後悔することになるかもしれない選手の1人だ」と久保の成長を評価。また、同紙では似たようなケースとしてモロッコ代表DFアクラフ・ハキミ(パリ・サンジェルマン)、ノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴール(アーセナル)、スペイン代表MFマルコス・ジョレンテ(マルコス・ジョレンテ)の3人にも触れている。
実力と結果を示し、ソシエダで成長を見せている久保。“ダービーマッチ”でさらなる注目を集めた21歳の日本人アタッカーは、名門レアルでの経験とレンタルでの苦悩を経て進化を遂げている。
(FOOTBALL ZONE編集部)