プロ12年目で初のハットトリック達成の興梠 「ラッキーでしたね」発言の真意とは?

試合開始の前から感じていた予感 「コンディションが良くて、今日は点を取れるだろう」

浦和レッズのFW興梠慎三は、FC東京と対戦した9日のルヴァン杯準決勝第2戦で、自身12年目となるプロキャリアの中で初のハットトリックを達成した。非凡な得点感覚を見せつけた浦和のエースは「まさか今日取るとは思わなかった」と笑ったが、「一度は経験してみたかった」と、その喜びを語った。

アウェーでの準決勝第1戦を2-1と勝利した浦和は、優位な状況でこのゲームに臨んでいた。第1戦はベンチスタートだった興梠は、この日はスタメン出場。試合開始から「コンディションが良くて、今日は点を取れるだろう」という予感を感じながらプレーしていたのだという。

そして、その予感が最初に的中したのは前半24分だった。ゴールキックから攻撃を組み立てた浦和は右サイドに展開し、MF駒井善成が中央に入れたボールを興梠がポストプレーでMF青木拓矢へ。そして、青木のパスを受けたFW高木俊幸がワンタッチでスルーパスを出したところに、3人目の動きで抜け出した興梠が左足でゴールに流し込んだ。

「トシ(高木)は外に出そうと思っていたかもしれないけど『出せ!』と大きな声を出した。コンマ何秒かの判断で変えたのはトシもすごいと思う。感覚としては2列目から飛び出した感じで、相手もマークしづらかったと思うし、良いコースに飛んでくれた」

 

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