ドルトムントが終盤に追いつきCL王者レアルと2-2ドロー 香川は屈辱のベンチ外

躍動する2列目、香川は苦しい立場に

 1点を追う形となったドルトムントは同43分、再びゴール正面で得た直接FKのチャンスから活路を見出す。キッカーのゲレイロのシュートはナバスがはじいたものの、DFヴァランに当たってこぼれると、FWオーバメヤンが詰めて1-1の同点に追いついて前半を折り返した。

 後半も一進一退の攻防が続いたが、同23分にその均衡が破れる。レアルが得た左CKでショートコーナーを選択すると、クロースが鋭いクロスを送り込む。これをファーサイドで合わせたベンゼマのシュートはクロスバーに跳ね返されたものの、こぼれ球をゴール前に残ったDFヴァランが右足で押し込み、敵地でレアルが勝ち越しに成功した。

 勝ち越されたドルトムントは、ゲッツェに代わって途中出場のFWシュールレ、MFプリシッチが俊足を生かしてシュートまで持ち込むなど抵抗を見せる。すると同42分、右サイドのプリシッチがドリブル突破からクロスを入れる。オーバメヤンのオーバーヘッドキックこそ空振りになったものの、ボールはフリーのシュールレのもとへ。シュールレは落ち着いたトラップから左足を振り抜き、ナバスのニア上を打ち抜く豪快な一撃で2-2とし、再び同点。試合はこのままタイムアップの笛を聞いた。

 試合終盤で勝ち点1をものにしたドルトムントだが、先発出場の2列目の選手、そして交代で入ったシュールレやプリシッチが良好な動きを見せていた。この日はベンチにも入れなかった香川は、さらに厳しい状況となってしまいそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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