レアル中井卓大、カスティージャでの“立ち位置”は? 現地記者を直撃…英雄ラウール指揮下での起用ポジションに見解

カスティージャのホームスタジアム「アルフレド・ディ・ステファノ競技場」【写真:高橋智行】
カスティージャのホームスタジアム「アルフレド・ディ・ステファノ競技場」【写真:高橋智行】

チームのナンバーワン選手との競争は回避? 中井の起用法に言及

 一方、中井については「ボランチやインサイドハーフなどでプレーすると思うが、とにかくカスティージャは中盤の選手が多い」と見解を述べた。実際、23人中12人がMF登録となっており、特にキャプテンのドトールやビジャールなどがポジション争いのライバルとなりそうだ。一方、「アリーバスはトップ下の選手なので中井とはそこまで被らないと思う」とチームのナンバーワン選手との競争は回避できることを強調した。

 レアルのリザーブチームとして位置するカスティージャの選手たちには、トップチームで公式戦に出場し、練習に参加する機会がある。実際、今月の国際Aマッチ期間中、中井がトニ・クロースやナチョ・フェルナンデスらに混じってトップチームで練習している姿を度々見ることができた。リーガチャンピオンであり、ヨーロッパ王者であるトップ選手と触れ合うことから得られる経験は、今後のキャリアにおいて大きな財産となるだろう。

 今季のカスティージャには多数のライバルが存在し、幾多の試練がこの先待っているが、これまで同様、うまく乗り越えていってほしいと切に願っている。

(高橋智行 / Tomoyuki Takahashi)



page1 page2 page3

高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング