レアル中井卓大、カスティージャでの“立ち位置”は? 現地記者を直撃…英雄ラウール指揮下での起用ポジションに見解

カスティージャ担当のホセ・イグナシオ・バラガン記者【写真:高橋智行】
カスティージャ担当のホセ・イグナシオ・バラガン記者【写真:高橋智行】

「この2人が最も優れた選手たちだ」…現地記者が推すプレーヤーとは

 カスティージャは今季ここまで5試合を戦い、3勝1分け1敗の勝ち点10で5位。開幕後2試合は未勝利が続いたが、ここ3試合で計9得点を挙げ3連勝と、幸先の良いスタートを切っている。

 このように素晴らしい結果を出しているラウールのプレースタイルについて、レアル・マドリードの専門誌「マドリディスタ・レアル」でカスティージャ担当のホセ・イグナシオ・バラガン記者は次のように分析した。

「バダホス戦でもそうだったが、ラウールのチームは非常にアグレッシブにプレーし、ゲームをコントロールして支配することを実践している。選手たち個々のポジショニングが優れており、アリーバスが相手のライン間に入り込んで常にゴールチャンスを狙っているのが特徴だ。さらに勝っている時、ブロックを中盤よりも低いところに置いてリードを守る術も持ち合わせている。彼は間違いなくカスティージャに数多くのリソースをもたらしている監督だよ」と大絶賛した。

「ラウールを評価するならバダホス戦は9点だ(最高10点)。チームはかなり良いパフォーマンスを発揮して相手を敵陣に押し込み、速い時間帯にゲームを終わらせることができたからね(※前半だけで3-0のリード)。また就任してからここまでの全体的な評価をするなら9.5点をつけたい。2季続けてチームを惜しいところまで持っていったから」とその手腕を高く評価した。

 今季のチーム状態については「(マリオ)ヒラ、(フアンミ)ラタサ、(セルヒオ)サントスといった主力選手たちがチームを去ったことで、当初は難しくなるかと思ったが、ラウールがチームをうまく再編成し、ここまでで勝ち点10を獲得している。これはかなりいい出来だよ」とポジティブに捉えていた。

 同記者はまたチームのベストプレーヤーについて、「それはもちろんアリーバスだ。彼はカスティージャで絶対的な選手だよ。またドトールも素晴らしい。私にとってはこの2人が今季のカスティージャで最も優れた選手たちだ」と太鼓判を押していた。

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高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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