スペイン紙が選ぶ移籍市場最終日の歴代「5大ビッグディール」 “駆け込み”が目立つクラブは…

移籍期限ギリギリでの大物獲得が得意な“銀河系軍団”

 8月31日をもって、欧州主要各国リーグの移籍市場がクローズとなった。今夏もブラジル代表DFダビド・ルイスがパリ・サンジェルマンからチェルシーに復帰、フランス代表MFムサ・シソコがニューカッスルからトットナムに電撃加入するなど活発な動きを見せたが、これを受けてスペイン紙「AS」は過去に起きた「最終日に起きた5大駆け込み移籍」を紹介している。

 まず取り上げられているのは、2002年夏の元ブラジル代表FWロナウドだった。当時ロナウドはインテルに所属していたが、現在もレアル・マドリード会長を務めるフロレンティーノ・ペレス氏は、“銀河系軍団”構築に向けて野望を燃やしていた。移籍交渉は8月を通じて行われるなど難航を極めたが、UEFAチャンピオンズリーグの選手登録期限の1時間前にメガディールが成立した。

 ロナウド移籍から3年後の05年、レアルは再び期限ギリギリの移籍を模索した。そのターゲットは、現在チームのキャプテンを務めるスペイン代表DFセルヒオ・ラモスだった。当初はセビージャ側が、当時10代の俊英DFを売り渡すことを強硬に認めなかった。しかし最終的には2700万ユーロ(約31億円)の移籍金を支払うことで、セルヒオ・ラモスの新たな住処はサンチャゴ・ベルナベウとなった。

 10代のヤングプレーヤーでの大型移籍は、セルヒオ・ラモスの前年の04年にも起こった。当時エバートンに所属していたイングランド代表FWウェイン・ルーニーは、4000万ユーロ(約46億円)もの移籍金でマンチェスター・ユナイテッドに加入した。当時はプレミア史上3番目のビッグディールとして話題になったが、現在ではトップ50にも入っておらず、時代の趨勢を感じさせる。

 

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