スペイン紙選定の「五輪金メダリスト」ベスト11 歴代の名手が揃う攻撃的布陣が完成

前線には“マジック・マジャール”のコンビが

 現在、世界最高峰の名将として知られるジョゼップ・グアルディオラ監督は、92年に地元のバルセロナ五輪でスペイン代表として金メダルを獲得。当時ヨハン・クライフ監督率いるバルサの「ドリームチーム」で見せていた巧みなゲームメーク能力を発揮した。4年後のアトランタ五輪で初の頂点に輝いたナイジェリアからは、変幻自在のドリブラーとして名を轟かせたジェイ・ジェイ・オコチャが選ばれている。

 00年シドニー五輪を制したのも同じアフリカ勢のカメルーンで、その時のエースストライカーはバルサ、インテルなどで得点を量産したサミュエル・エトーだった。決勝戦ではシャビら擁するスペイン相手に貴重な同点ゴールを決めている。また、かつて“マジック・マジャール”と呼ばれたハンガリーからも、フェレンツ・プスカシュとシャンドル・コチシュがエトーとともに3トップを組む。52年ヘルシンキ五輪に挑んだチームは、32試合連続無敗という記録を樹立し、金メダルを獲得した。

 今大会はアルゼンチンや前回優勝国のメキシコがグループリーグ敗退、優勝候補の大本命ブラジルも同最終戦に勝利してようやく決勝トーナメント進出を決める波乱含みの大会となっている。FWネイマールやMFジョン・オビ・ミケルといったオーバーエイジの選手に加え、ガブリエル・ジェズスやガブリエル・バルボサら今後のサッカー界を背負うであろう新鋭は、このメンバーの中に割って入れるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド