中国企業への売却でミランCEOにジェノア“移籍”浮上 本田ら選手引き抜きの可能性も?

ジェノア会長と良好な関係を築くガリアーニ氏

 日本代表FW本田圭佑が所属するACミランは中国企業グループへの株式売却交渉が合意に至り、ミランの親会社「フィニンベスト社」が株式の99.93%を7億4000万ユーロ(約830億円)で売却すると発表された。30年にわたりミランの“ドン”として君臨してきたシルビオ・ベルルスコーニ会長は名誉会長に退くとされているが、右腕であり強化責任者であったアドリアーノ・ガリアーニ氏に“移籍”の可能性が急浮上している。

 イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、ジェノアのエンリコ・プレツィオージ会長が新たに自身の右腕としてガリアーニ氏の招聘を狙っていると報じている。ミランとジェノアは昨季にスソをレンタル移籍させて成長させるなど良好な関係を築いているだけに、ミランで立場を失いそうなガリアーニ氏にとっては魅力的な提案になりそうだ。

 スキンヘッドと「様子を見よう」の口癖がトレードマークのガリアーニ氏は、ミランOBの元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏などから「サッカーを分かっていない強化責任者」という批判とレッテルを貼られ続けてきた。それでも、財政的に火の車になったクラブでは“ゼロ円移籍”をまとめ続けてなんとかやり繰りし、ベルルスコーニ氏からのプレッシャーを受け続けながら仕事を続けてきた実績がある。

 

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