「100%ファウルだ」 セルティック前田の同点弾に異議、“ノーゴール”と現地識者が見解「激怒するのも分かる」

ハーツ戦で同点ゴールを決めたFW前田大然【写真:ロイター】
ハーツ戦で同点ゴールを決めたFW前田大然【写真:ロイター】

ハーツ戦の同点ゴール前のプレーで、セルティック側のファウルがあったと主張

 スコットランド1部セルティックは現地時間5月7日、スコティッシュ・プレミアシップセカンドステージ第3節でハーツと対戦し、4-1で快勝。同点ゴールは日本代表FW前田大然によってもたらされたなか、スコットランド紙は直前のプレーがファウルだったとする現地識者の見解に注目し、「同点弾はカウントされるべきではなかったと主張した」と報じている。

 ホームに3位ハーツを迎えた首位のセルティックは前半3分、FWエリス・シムズのゴールで先制を許す立ち上がりとなったなか前半30分、右サイドを突破したFWジョタのクロスを前田が押し込み同点に。その7分後には、MFマット・オリリーの左クロスをジョタが頭で折り返し、そのボールに反応した日本代表FW古橋亨梧が頭で押し込み、逆転に成功した。

 2-1のまま前半を折り返したセルティックは、後半にもオリリー、途中出場のFWギオルゴス・ギアクマキスが加点し、4-1と快勝。2位レンジャーズが8日のダンディー・ユナイテッド戦で引き分け以下の場合、2シーズンぶり52回目の優勝が決まるシチュエーションとなった。

 そんななか、スコットランド紙「ヘラルド」は英衛星放送「スカイ・スポーツ」の解説者3人が、前田の同点ゴールについて「カウントされるべきではなかったと主張し、ビルドアップ時のファウルについて全員一致の評決を下した」と報道。同点ゴール前のプレーで、セルティック側のファウルがあったと主張している。

 問題視されたのは、セルティック陣内へドリブル突破したハーツMFトビー・シビックに対するタックルだ。シビックの背後から、セルティックMFカラム・マグレガーがチャージ。これでシビックはピッチに転倒もファウルは取られず、逆にセルティック側がカウンターへ転じ、前田の同点ゴールへつながった。

 このシーンについて、「スカイ・スポーツ」の解説者クリス・ボイド氏、デビッド・マーシャル氏、クリストフ・ベラ氏の3名はファウルの見解で一致。記事では各々のコメントが紹介され、マーシャル氏が「少し議論になったが、私はあれはファウルだと思う」と述べれば、ベラ氏も「100%ファウルだ。監督が激怒するのも分かる」と指摘しており、前田の同点ゴールに対して異議を唱えていた。

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