ファン・ハールの哲学が投影されないマンU 昨季の「モイーズ・フットボール」の再来か!?

フェライニが移籍後初ゴール

 マンチェスター・ユナイテッド(マンU)は20日、アウェーでウェストブロムウィッチと対戦し、2-2と引き分けた。常に追い掛ける苦しい展開の中で後半3分にベルギー代表MFマルアン・フェライニが移籍後初ゴールを挙げ、同42分にオランダ代表MFダレイ・ブリントがミドルシュートを決めて勝ち点1をつかんだ。
 開始早々の前半8分に先制を許したマンUは、いきなりビハインドを背負う展開となったが、相手のプレッシングに苦しみ、なかなか試合の主導権を握れない。
 それでも後半開始時から投入されたフェライニが昨年の移籍後、リーグ戦初となるゴールを決めてスコアをタイに戻す。反撃ののろしを上げたが、前掛かりになったDFラインの裏を取られて後半21分に勝ち越しを許してしまう。試合終盤の後半42分、こぼれ球を拾った、ブリントがミドルシュートを突き刺して同点にするも、試合はそのまま終了。勝ち点1に留まった。
 ルイス・ファン・ハール監督は、試合後のインタビューでこう語った。
 「結果が不十分であることを非常に残念に思うが、内容には満足している。今季最高の試合だったと思う。個々のミスが響いてしまった。私たちは多くのチャンスを創出したが、相手の決定機はたった2度だけだった」
 しかし、戦力の差を考慮すれば、少ないチャンスを得点につなげたWBAとっては、狙い通りの試合であったと言えるだろう。対するマンUは監督自身が内容に満足していると公言したものの、慢性的な守備面の課題は一向に改善されていないままだ。
 アルゼンチン代表DFマルコス・ロホは、左サイドバックが本職だが、負傷者が多いためにセンターバックでの起用が続く。だが、この日も2失点に絡み、マークの甘さを露呈した。さらに、イングランド代表DFルーク・ショーも帰陣が遅れたことで先制点を与えるきっかけを与えてしまった。

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