セルティック古橋、今週末のレンジャーズ戦復帰は時期尚早? 専門メディア指摘「完全な強奪だ」
好調FWの存在を理由に「オールドファーム」での復帰に否定的
スコットランド1部セルティックに所属する日本代表FW古橋亨梧は、昨年12月26日のリーグ第20節セント・ジョンストン戦(3-1)以降は、ハムストリングスの負傷で戦列を離れている。ようやく復帰が近づいていると報じられているが、セルティック専門メディア「67 Hail Hail」は、4月3日のレンジャーズ戦での先発出場には否定的な考えを示した。
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昨夏にJ1のヴィッセル神戸から移籍し、チームの得点源となった古橋は、昨年末のリーグカップ決勝のハイバーニアン戦(2-1)では2ゴールを挙げる活躍で、タイトル獲得の立役者となった。際立った活躍を見せていた古橋だが、12月には負傷を繰り返し、長期離脱を強いられている。
3月のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選・オーストラリア戦(2-0)とベトナム戦(1-1)の招集も見送られた古橋だが、すでに練習場で汗を流す姿が見られており、復帰が近づいているとされる。3日に、宿敵のレンジャーズとの伝統の一戦「オールドファーム」が控えるセルティックだが、「67 Hail Hail」は、本当に古橋の復帰を必要としているのは、別の試合だと指摘している。
古橋が12月9日のベティス戦(3-2)で負傷してから10日後のハイバーニアン戦で再負傷したことを受け、復帰には慎重を期すべきと主張する同メディアは、チームメイトのギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキスが好調であることも、古橋の先発を見送るべき理由に挙げた。
「2022年だけで、すでに11ゴールを挙げているギオルゴス・ギアクマキスは、グラスゴー・ダービーに先発する権利を完全に得ている。突如として、キョウゴの復帰のために、彼が先発から外れるのは、完全な強奪だ。これは彼の試合であり、2月のレンジャーズ戦でのパフォーマンスでも、大きなインパクトを残せる能力を示した」としている。
そして、古橋の力が必要になる試合については、17日に予定されているカップ戦準決勝のレンジャーズ戦を挙げ、その前に9日の第30節のセント・ジョンストン戦で試運転をするプランを勧めている。
「誰もがキョウゴの復帰を楽しみにしている。それは理解できる。だが、日曜日のオールドファームでの復帰は時期尚早だ。アンジェが、必要もないのに、そのようなことをすれば、極めて驚きになる。グラスゴー・ダービーで解き放つ前に、より多くの練習をさせ、弱い相手に試合時間を与える方が理に適っている。特に今は、必要となればギアクマキスと前田大然の両方が起用できる状態だ」として、「全員が万全の状態であれば、彼(古橋)がファーストチョイス(第一選択肢)であることは否定しようがない。だが、ギアクマキスにチャンスを与え、キョウゴを次の機会まで温存するのは、より論理的な選択肢に見える」と、結んでいる。
加入後、すぐにセルティックのアイドルとなった古橋。再び、プレーする姿が見られる日が近づいている。
(FOOTBALL ZONE編集部)