爆買いの中国勢から世界年俸10傑に衝撃の4人ランクイン! 伊代表の予告PK失敗男はまさかの…

伊紙特集 ロナウド、メッシの牙城は揺るがずも3位以下は大変動

 サウサンプトンのイタリア代表FWグラツィアーノ・ペッレが中国1部の山東魯能へ移籍することが決まったが、新天地で手にする年俸が世界6番目の高額となったことで波紋を広げている。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が世界の高額年俸トップ10を特集している。

 第10位はパリ・サンジェルマンのブラジル代表DFチアゴ・シウバで年俸は1200万ユーロ(約13億8000万円)だ。これは、DFとしては世界で最高額の年俸額になっている。2012年夏に資金難のACミランからPSGに渡ったが、翌年に2018年まで1年間の契約延長を果たし、その際に現在の年俸になった。対人守備能力からビルドアップまでのすべての要素において世界最高級のセンターバックとして評価されている。

 第9位は今夏の移籍市場でヨーロッパ復帰を望んでいるというコロンビア代表FWジャクソン・マルティネス。1250万ユーロ(約14億4000万円)だ。1月にアトレティコ・マドリードから中国の広州恒大へ“爆買い”の波に乗った。当時のレートで移籍金は約55億円と話題を呼んだが、中国では不発が失敗補強の象徴に。コパ・アメリカ・センテナリオのコロンビア代表メンバーから外れた。代理人は欧州復帰に必死の様子だが、低いパフォーマンスと高額年俸がネックになりそうだ。

 第8位は「エル・ポチョ(稲妻)」の異名を取るアルゼンチン代表FWエセキエル・ラベッシで年俸は1300万ユーロ(約15億円)だ。こちらも、今シーズンの開幕にあわせて中国の河北華夏へ移籍。長高額年俸を手にしている。ラベッシは先日の南米選手権準決勝で、ピッチ外の広告ボードに接触して肘を骨折し長期離脱が決まった。河北にとっては新天地で不発のラベッシの負傷欠場で大損危機に直面している。

 第7位はバイエルン・ミュンヘンのドイツ代表MFトーマス・ミュラー。1350万ユーロ(約15億5000万円)を稼ぎ出している。昨夏には当時のルイス・ファン・ハール監督が獲得を熱望したマンチェスター・ユナイテッドが執拗にオファーを出した。バイエルンのミヒャエル・ルンメニゲ会長が辟易するほどの熱望ぶりだっただけに、その移籍が成立していればさらなる高額年俸を手にしていたのかもしれない。

 そして6位が、山東移籍が決定したペッレだ。14年にサウサンプトン移籍を果たすまで、オランダなどのクラブを転々とした苦労人の年俸額は1600万ユーロ(約18億4000万円)と驚異的なものだ。欧州選手権では大会通算2ゴールを挙げる活躍を見せたが、準々決勝のドイツ戦のPK戦で“ループ予告”も枠外に失敗し、イタリア国民のバッシングを浴びた。「僕は何者でもないまま去っていく」と失意のコメントを発していた。しかし、少なくとも最も高額年俸を受け取るイタリア人選手になって中国へ渡ることになる。

 今季からマンチェスター・ユナイテッドに加入するカリスマFWは第5位にランクインした。元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチもペッレと並ぶ1600万ユーロだが、PSGから移籍金ゼロで加入したイブラは巨額の契約報酬を手にしたことから上位になった。シーズン中に35歳になる年齢でのプレミアリーグ初挑戦だが、そのプレーと自信に衰えは見られない。ジョゼ・モウリーニョ監督とともに、高額年俸に見合うだけのプレーを見せることはできるだろうか。

 

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