1-7大敗に指揮官「スーパーサイヤ人」 強豪校に脱帽も…指摘した「僕らはできない」

北海の島谷制勝監督、大敗も「誇りを持って北海道に帰りたいと思います」
北海(北海道)は12月29日、全国高校サッカー選手権の1回戦で大津(熊本)に1-7で大敗を喫した。試合開始早々に先制に成功したものの、前半のうちに逆転を許すと、数的不利に陥った後半は防戦一方。島谷制勝監督は大津を「スーパーサイヤ人」と評し、「誇りを持って北海道に帰りたい」と語った。
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北海道予選の決勝では、本命と言われていた札幌大谷を1-0で破り、2年ぶり14回目の全国切符を手にした北海。1回戦から優勝候補に挙げられる大津と激突することになった。しかし、前半4分に右サイドのフリーキックからFW増谷拓海がヘディング。クロスバーに当たったこぼれ球をDF西垣凌羽が押し込んだ。
予選を無失点で勝ち上がった大津からの先制点。試合後に取材に応じた島谷監督は、「先制点を取ってくれたのは、本当に素晴らしかった」と選手たちを称えた。一方、大津が3-5-2のフォーメーションで来たことにとまどいもあり、「修正はしたんですけども、なかなかできなくて」と防戦一方になっていった。
結局、前半23分にFW山下虎太郎、同29分にDF開地心之介に決められて逆転を許す。さらには同32分、決定機で山下を倒してしまったDF谷口健太にレッドカード。同37分にMF山本翼に決められて折り返すと、後半15分にDF松野秀亮、同18分にMF福島京次、同37分にMF有村颯太、同ATにDF村上慶にゴールを許した。
終わってみれば1-7という大敗。島谷監督は相手を「スーパーサイヤ人。さすが大津高校だったと思います」と評した。それでも最後まで懸命に食らいついていた選手たちを称え、「自分たちの出来ることは本当に一生懸命やっていたので、そこに対して誇りを持って、北海道に帰りたいと思います」と話した。
2005年の初戦で0-4で敗れた大津へのリベンジマッチと言われる一戦だったが、「20年前のことを子供たちに押し付けるのも、可哀想な話だなとは思います」と島谷監督。後輩たちが「(この悔しさを)持って帰ってくれないと困るし、次の年代がやってくれるのではないかなと思います」と未来へ目を向けた。
一方で、「大津高校みたいなサッカーを僕らはできない。あのサッカーを目指すのは難しいと思いますね」と現実的な問題にも言及。ここ10年で全国トップである高円宮杯プレミアリーグに参戦した道内チームは、2023年の旭川実業のみ。道内の高校が強豪と対戦するには、遠征する必要があることにも触れた。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)




















